玉庭は箱根湯本駅から徒歩10分の高台に佇む閑静な離れの宿。急な坂があり、タクシーなら5分ほど。
昭和45年創業。2000坪の敷地に須雲川の清流を取入れた日本庭園があり、池を囲むように8室の離れがある。
庭の真ん中を突っ切ると大浴場への近道。
屋根付きの回廊をぐるりと歩いていくと、まぁまぁ遠い。
回廊の行き止まりを少し降ったところに大浴場。
入浴時間は夜24時までで、朝は5時から10時まで。翌朝は男女入れ替え。
まずは奥の「金殿」へ。
ゆったりした脱衣所。洗面台があり、化粧水などのアメニティもあり。
立派な小屋組天井。洗い場は仕切りがあり、シャワーが3つか4つ並んでる。
ゆったり大きな湯船は、2面が窓に面していて、夜は真っ暗だけど、明るい時間は外の木々が眺められる。
石が入ってる珍しい湯口。源泉が60度と高めなので冷ますための工夫なのかなと思ったけど、
湯口から出てるのは、加水された温泉で40度ちょい。
自家源泉は昭和47年に掘られた111号源泉。HPには自家源泉ってあるけど、引き湯だと聞いた。どっちなんだろ。
pH 8.8のナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。温度調整で加水はしてるけど、源泉かけ流し。
湯船につかると縁から湯が溢れる。湯温は41.5度。もう1人やってきて2人がつかると、お湯がざばざばと溢れ出た。
予想通りどこからともなく熱い湯が流れてきて、温度がぐんぐん上がっていき、42.7度。熱い。しばらくすると42度前後になったけど。
43度設定で、下から熱い湯が出るようになっている。それは循環とは違うのかしら。
湯船は縁だけ檜。
奥の段差が広いところで座り湯できるのだけど、ちょうどすんごい熱い湯が出てくる辺りらしく、半身浴でも熱い。43度って熱過ぎじゃない?
翌朝は「銀殿」が女湯に。
奥のドアからは外に出られて、山を望むテラス席がある。涼みながら、何度も入浴してとのことだけど、出入り口はこちらからだけみたい。
浴室の窓から覗くとこんな感じ。
脱衣籠は間引いてあるのかな、ゆったりスペース。そもそも8室しかなく、全ての部屋に温泉がついてるので、誰とも会わない。
こちらの浴室は広くて、窓が明るく解放感があり、箱根連山も臨める。
洗い場スペースも広々で、シャワーは4つ。
ガラス戸に囲まれた大きな湯船。網戸から入る風が清々しい。
湯船に敷かれているのは伊豆石なんだそう。
寝湯用の枕石みたいなのがあるけど、段差が寝湯するには微妙に狭いし、手摺りのある出入り口のところだし。なんだろ。
縁からざばざばかけ流されているのが気持ちいい。ふわりとした湯感触で、ふわぬるの肌触り。
ここから加水した40.5度ちょっとのお湯が出ていて、おそらく底から熱いのが出てるのかと。湯船は42.5度超えくらいに調整されていて、やっぱり熱い。
白っぽい湯の花が少し湯底に漂ってた。
大浴場が熱過ぎても、部屋のお風呂がある。全ての客室に源泉かけ流しの内風呂が付いてる。
部屋ごとに違う造り。洗面所にある温泉スイッチを押すと、57度前後の温泉が出る仕組み。
途中で湯を止めたければ、浴室のカランを絞る。
無色透明でアルカリ泉っぽい石みたいな匂いがする。
57度と熱い源泉なので、加水して適温にするか、数時間おいて適温まで冷ますか。
チェックイン時に仲居さんが溜めて冷ましといたよと言ってくれたけど、それでも45度。大浴場に行ったりして、2時間後に測るとやっと40度に。
この後はあまり熱い源泉を入れ過ぎないように調整。ざばざばかけ流すほど入れるとまた熱くなるから、結局溜めたお湯に少し熱いのを足す程度。なかなか難しい。
温泉に関係ないけど、食事がとても美味しかった。
箱根湯本温泉 玉庭
★★
ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
60.1度
pH 8.8
大浴場2 客室風呂8
加水消毒あり 加温循環なし(大浴場)
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