オーシャンビューのオーベルジュ フォンテーヌ・ブロー熱海は、南熱海沿岸の相模湾を一望する高台に建つ温泉ホテル。
日立の保養所だった施設をリノベーションし、2016年にオープンした全10室の宿。伊豆多賀駅より徒歩10分、予約すれば送迎してもらえる。
すべての部屋に海を一望する源泉かけ流しの展望風呂がある。
この部屋は、ルミエールツイン源泉かけ流し半露天風呂付き客室という部屋。
湯船があるのはガラス張りの浴室で、窓ではないので開閉は出来ない。日除けのブラインドはある。
シャワーブースと浴室には仕切りがなく、シャワーブースからベランダに出るドアがある。このドアを開ければ外気は入ってくるけど、半露天風呂ってわけではない。
ベランダにはベンチ。相模湾が一望できる。お天気よくてブルーが綺麗。
湯船はひとりサイズ。薄いオレンジ色の細かい湯の花が少し。湯口から出ている源泉は、苦しょっぱい。
40.5度ちょいくらいのぬるめで、長くゆっくり入れてありがたい。しっとりと肌にしみ込むようなお湯で、ねっとり感は少ない。
湯口から常に少量の源泉が出ているけど、湯船から溢れ出ているわけではない。かなり濃いお湯なので、湯が流れ出ていく部分とか、すごい析出物がこびり付いててもよさそうだけど、ほとんどない。
不思議に思って見てみると、湯船の中に吸い込み口と吐き出し口があり、湯の出入りがある。それって循環ってことじゃないの？
加水加温はもちろんなくて、循環濾過消毒もしてない、との掲示があるのだけど。ちょっと疑問だった。この穴から出てきてるお湯はなんだろう。
一階には大浴場もあり、男女別で朝の9時半まで一晩中入れる。
網代や下多賀源泉の混合泉を配湯してるのだけど、大浴場は加水加温循環濾過あり。消毒はなしって書いてあるけど、循環濾過して消毒しなくていいんだ‥。
溶存物質が17000mgもあるすんごい濃いお湯。カルシウムイオンが3000mg以上ってなかなかない気がする。鎮静作用があるのかな。
ナトリウムイオンもカルシウムイオンも塩化物イオンも、関西一と言われるあの花山温泉 薬師の湯（和歌山） – 温泉手帖♨︎より多く含まれてる。特に塩分が豊富で湯冷めしにくい。
湯船は内湯のみ。中庭が見えるような造りで、外には出られない。
無色透明で、塩化物泉のねっとり感はなく、循環のお湯で泡付きがあるのでふわっとした肌触り。
湯船にほとんど析出物がないので、かなり加水して薄めてるのかも。
メタケイ酸が104mgもあり保湿効果も高いけど、やっぱり循環でかけ流されていないお湯は抵抗ある。
41度ないぬるめの設定で入りやすいのだけど。せっかくの源泉がもったいないな。
部屋のベランダから日の出。絶景だった。
でも日が昇ってからの浴室は太陽がきつすぎて、ブラインドが必要。夏場とかちょっと厳しそう。
でも部屋からお風呂からの海や日の出は、本当に綺麗だった。
オーベルジュということで、夜はフレンチ。
伊豆半島の海と大地の恵み、地産地消の食材を使用した伊豆フレンチをオーシャンビューのダイニングレストランでいただける。
個人的には南阿蘇久木野温泉 旅館 心乃間間（熊本） – 温泉手帖♨︎の温泉×イタリアンもそうだけど、ここの温泉×フレンチも、そんなに絶賛できない。
熱海温泉 オーベルジュ フォンテーヌ・ブロー熱海
★
カルシウム・ナトリウム-塩化物泉
51度
pH 7.26
男女別大浴場 客室風呂10
加温加水循環消毒あり
2020.3.18 宿泊
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