玉川温泉 大自然の息吹が薫る湯治宿 新玉川温泉(秋田)

新玉川温泉に再訪。岩盤浴が有料になってて驚いた。てか、前回は岩盤浴が無料なことに驚いたのだけど。

有料になったからか、いい時間に当たったのか、ひたすら空いていて、独りの回もあった。

岩盤温度は手前が50度と高く、2個ずつ49度、48度とあり、最奥が47度。

いつも47度の最奥14番で。置いてある枕は無理なので、バスタオルを枕に。

今回は玉川温泉との付き合い方を冷静に考えながら湯治した。2泊3日じゃ湯治とは言えないか。岩盤浴は1日2回を心がけて滞在中4回。

日帰り入浴の時間はすごい混みようなので、出来るだけ時間をずらして。

頑張ってピリピリの100%源泉に入ることなくない?と思い、足湯がてら湯船を歩いて渡るくらいしかしなかった。

ぬる湯と弱酸性湯船のみ。あと歩行浴で足の運動した。

ぬる湯は39.5度くらい。ふわふわのベールに包まれる肌触りが相変わらず気持ちよく、ひたすらぬる湯に。想像してたより広い湯船だった。弱酸性湯船の2倍くらいありそう。

弱酸性はきゅうきゅうな肌触り。かけ湯したくないので、最後の上がり湯に。40度弱だった。

バイキングとの付き合い方もこなれてきて、帰りたくないな、また来たいなが強くなる。

 

玉川温泉 大自然の息吹が薫る湯治宿 新玉川温泉
★★★★★
2024.10 宿泊

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玉川温泉(秋田)-温泉手帖♨︎と同じ大噴源泉の新玉川温泉。ほんの少しだけ田沢湖駅側にある。東京駅から3時間の田沢湖駅からレンタカーで50分ほど。玉川温泉大橋を渡るとすぐ。橋の上から。まだ全く紅葉してなかった。

玉川温泉までは遊歩道だと15分だけど、道路がないので、車だと遠回りして10分ほど。

部屋数192室と、玉川温泉の175室を上回る規模の新玉川温泉。自炊棟があるのは玉川温泉のみで、こちらは食事付きの山岳温泉リゾート。

湯めぐりもできる。

同じ源泉なので、天然岩盤浴をしないなら、自炊をしないのなら、こちらがいいかなと。

玉川温泉と同じく、浴衣の館内案内。

大浴場はフロントの奥。

大浴場入り口の手前に屋内岩盤浴。

男女別なのがいい。各回50分の予約制。フロントで予約してカードを受け取る。

利用後に脱衣室でカードを回収。岩盤温度は手前が50度と高く、2個ずつ49度、48度とあり、最奥が47度。

予約時に決めた温度の場所へ。私はひたすらに47度で。

丁寧に表裏側面とあたためて、30分くらいでやっと全身が暖かくなる。じんわりじっくり表面も中身もあたたまる感じ。ちょっと焦ったいほどの温度なので、50分があっという間。

脱衣室にある消毒済みのゴザを敷いて利用する。20年間温泉施設で使用した御影石で、床下に源泉を流してる。

今回、体調にしっくりきたので、2泊で4回。

大浴場は男女とも同じ造りで、入れ替えはなし。利用時間は24時までで、その後は早朝4時から。朝9時半から10時までメンテナンスで利用できない。10時からは日帰りも始まり15時まで。

高い天井に湯気抜き窓。

酸性に強いと言われる青森ヒバで造られた大浴場は大空間。太いヒバの柱が並ぶ姿は圧巻。

足元の木には、正方形に美しく切り込みが入れられていて、滑りづらくなってる。他の意味もあるのかもだけど、とにかく美しい。

左手にかけ湯コーナー。強酸性日本一のpH 1.13は、レモンの2倍を超える酸性度。かけ湯かシャワーで温泉を洗い流してから出ましょうと注意書きがあるほど。

私は温泉をまとっていたいので、毎回最後に弱酸性の湯船に入り、強酸性を洗い流して出た。

右側に洗い場。3ブロックに分かれていて、仕切りもある。シャワーは18個。内1つだけ囲いあり。コンディショナーは別であるし、ボディソープもある。シャワーの出も極めて良好。

洗い場の先に頭浸浴なるものと蒸気浴があり、その前に飲泉場がある。

頭浸浴は、仰向けでやや深めの部分へ後頭部を浸すように入るらしい。ヨガの魚のポーズが苦手なので、もちろん入らない。

お隣の蒸気浴はサウナ。床下に源泉がかけ流されてる。L字形に78人は座れるゆったりした空間。足元の板の隙間からは結構熱めの蒸気が出てるところもある。サウナは苦手だけど、これは心地よい蒸気で嫌じゃない。硫化水素臭というよりもアンモニア臭な感じ。

飲泉はすでに2倍に薄めた源泉と、真水が出ていて、使い捨てのコップに自分で薄めて飲む。38倍まで薄めて飲む教えに従い、それでもしっかりレモン水。胃腸の運動を高めるし、鉄欠乏症貧血にも効果がある。爪が黒くならないし、鉄臭もあまり感じなかった気がするけど、含鉄泉なんだよな。

その隣、奥の壁際には歩行浴。右側の階段を登り、湯船の中にある階段を降りながら湯に入ってく。おへそ辺りの深さで、湯温は39.5度弱。歩ける私は気持ちよく歩いたけど、本当にリハビリで歩行浴したい方には、階段がつらいかも。

歩行浴の隣には座り湯と打たせ湯。座り湯というのは、木の椅子の背もたれの上からほんの少しだけ源泉が流れてくる。

打たせ湯の湯口の筒には、白い結晶がくっ付いてた。

その隣には箱蒸し湯。箱が3つ並んでる。自分でマットを敷いて箱の中に座る。顔以外を上手に蒸せて、上手く暖まれる。首から下サウナ。

その隣から壁際に湯船が5つ並んでる。

気泡湯、ぬる湯、源泉、あつ湯、ここまで全部源泉50%。もう一つ左端の小さめの湯船は弱酸性。

1番右の気泡湯は39度。飛沫が目にしみるので注意して入らないとだめな湯船。

とりあえず毎回最初に目指して、一番長く入ってたのがぬる湯。朝のぬるい時で39.5度弱、熱くても40度。湯口は42度。

木造りだからか最初に少し泡が付くので、ふんわり感がある。肌触りは驚くほどのぬるつる。ふわふわのお湯で、ふわぬる、ぬるつる、いやもう、ぬるぬると言っても過言ではないくらい。はじめは強酸性なのにと、不思議に思ったけど、二酸化炭素泉だと気付いて納得。2217mgも遊離二酸化炭素が含まれてるんだった。引き湯の湯揉み効果もあるのかな。酸性とは思えない湯感触。もしかしたら、他の成分の効果なのかもしれないけど。

でも肌がひりひりちくちくするので、長湯も出来ない。すぐに指先がしわしわに、湯からあがると指紋がなくなったみたいに、するするになってる。

泉質名は酸性・含二酸化炭素・鉄(II)-塩化物泉。辺りはほんのり硫化水素臭が感じられるけど、遊離硫化水素は0.3mg。総硫黄が2mg以上ないので硫黄泉ではない。

湯口の下や端に溜まってる湯の花は、黄みがかった粉のようでざらりとする。黄土色の消しカスのような少し大きめのや、木屑や糸屑みたいなの、細かい白く見えるもの、たくさんの湯の花がふわふわ舞ってる。

お隣の源泉50%湯船は42度ちょい。あつ湯は43.5度超えで、あぁ東北なんだと実感。この2つは熱いから入らず。隣の湯船から手を伸ばして温度を測るのみ。

どれも縁からさらさらと溢れ出るかけ流し。単一源泉の湧出量が日本一で毎分9,000ℓを超える湯量。97度と高温だから引き湯しても大丈夫だし、強酸性だから塩素消毒も必要ない。

最端の弱酸性の湯船は、これだけ明らかにきしきし軋む肌触り。湯温は40度ちょいから41度弱。唯一ひりひり感がないので、最後のあがり湯に必ず入ってから出る。

真ん中にある大きな2つの湯船が源泉100%。

縁が緑色に染まってる。他の湯船の縁と明らかに違う。

湯口にはレモン色の湯の花。

手前の方がほんの少し2、3分だけぬるめのような。

2つの湯船は完全に分かれてるわけでなく、上部は湯の行き来がある造り。

湯温は38度から39度に調節されてる。ものすごいひりひりぴりぴり痛くて、長く入るとだめな感じがぴりぴりくる。源泉50%で慣らしてから入るけど、それでもひりひりすごい。でも、ふんわりのふわふわ感はここが一番厚め。

奥の湯口も同じレモン色に。

ほんのり緑がかっているように見えるのは、アルミニウムが多いからかな。以前は泉質名にも入ってた。

新玉川には、玉川温泉にはない露天風呂がある。あまり出ていかなかったけど、出るといつも独泉。湯船が10以上あるので、なかなか露天風呂まで辿り着かないのかな。利用時間は朝7時から夜は24時まで。

露天といえど、きっちり屋根付きなので、心地よく入れる。湯船の向こうは池で、睡蓮の花が咲きそうだった。

湯口で50度超え、湯船は42度前後。

もちろん露天風呂もかけ流し。

ひりひり感から殺菌作用ばかりが思い浮かぶけど、酸っぱすぎて忘れてしまうけど塩化物泉なので、保温効果もある。天然の保湿成分メタケイ酸も448mgと多く含む。全身殺菌されてる感じも、ひりひりなのにぬるぬる感も心地よく、次はいつ来られるかなと算段する。

 

玉川温泉 大自然の息吹が薫る湯治宿 新玉川温泉
★★★★★
酸性-含二酸化炭素・鉄(II)-塩化物泉
97.3度
pH 1.13
9,000ℓ/分(自然湧出)
内風呂(男12 女12)露天風呂(男1 女1)
加水加温循環消毒なし※湯船によって加水あり
2023.10 宿泊

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