玉の肌と言われる植木温泉。合志川沿いに旅館が並ぶ、開湯130年の温泉地。
熊本市中心部から車で北へ1時間の熊本市の奥座敷。空港からは30分ちょっととアクセスがいい。

離れ宿 大月苑は自家源泉を持ち、敷地内の掘削場から直接源泉を汲み上げている。

43度前後の適温の湯が湧いていて、夏場に加水することもあるらしいけど、ほぼ1年中ほどよい温度でかけ流されている。

半露天風呂がある離れが6つ、内風呂付きの特別室と和洋室2つの、全9室の宿。

離れは木の回廊。
大浴場が本館の1階にある。平屋建ての建物は、和モダンというのかしっとり落ち着いた雰囲気。

ロビーの奥で外履きを履き替え、廊下の中ほどに男女別の大浴場がある。シンプルな暖簾が好み。

鍵付きロッカーなのだけど、お金を忘れてしまい、誰もいないのでそのまま利用。

脱衣所の薄暗い感じから一変、温室みたいな明るい浴室。
大きな窓から庭が見えるようになっていて、奥の方は天窓になってる。開放感があり明るい。

奥の湯船から溢れてかけ流されているお湯を見ただけで、わくわくする。

シャワーは3つあり、湯船は2つ。

小さいのとかなり大きなの。

手前の小さい方は41度ちょい。熱いわけじゃないけど、大きい湯船よりは熱い。
自家源泉のとろとろのお湯はぬるぬるのアルカリ泉で、古い角質を溶かしてくれる美肌の湯。

ここに注がれたお湯は、大きな湯船へと流れていく。

打たせ湯のように、少し高さのあるところから、ざっばざっばとお湯が投入されている。

こちらは40度ちょっと。泡が付いてふわぬるの肌触りがたまらなく気持ちいい。

pH9.1のアルカリ性単純温泉。ほんのり硫黄の匂いがする。

一番好きな泉質かも。ぬるぬるで硫黄の匂いがほんのちょっとだけするアルカリ泉。心持ちぬるかったら言うことないのにな。寒い時期に来たらいいのか。

湯船の中に段差があるのだけど、段差の上はすごく浅くて、もう一段降りるのはちょっと深い。
大きな湯船なんだけど、この浅いエリアが結構なスペースをとってる。

この浅い段差のところの縁から、もったいないほどの湯が溢れていく。

緑の藻。新鮮な温泉が流れてくところに出来るらしい。

この大浴場は、部屋に温泉あっても入りたい。利用時間は夜22時半まで、朝は7時半から9時まで。
前回の植木温泉は植木温泉 今宵の湯宿 悠然(熊本) – 温泉手帖♨︎。部屋の露天風呂は加温されてて熱くて、大浴場はない宿だった。大浴場も大切だな。

部屋のお風呂は半露天風呂。

ガラス戸を挟んで湯船が続いている、まさに半露天風呂。

こんなふうにガラス戸を開けることができるので、寒い時や悪天候でも大丈夫になってる。

手前側に湯口があり蛇口が付いてるので、止めることも絞ることもでき、湯温を好きに調整できる。最高。

ガラス戸の辺りに岩があり

露天エリアは周りが岩で

そんなに広くなくて、どこに身を置いたらいいかちょっと微妙。
ずっと湯口側にいて、岩から向こうにはいかなかった。

奥から湯がかけ流されている。

ぬるぬるの湯感触。
白いふわふわの湯の花がたくさん舞ってる。大きいのもたくさん。

岩にも白い析出物。床がすごく滑りやすいので、要注意。

硫黄泉でよく見る、カランや金属が黒くなってるやつ。
シャワーもほんのり心地のいい硫黄の香りでぬるぬる。シャンプーや石鹸が洗い流せてるか分からないやつ。

大浴場、ざっばざっばかけ流しで気持ちいいけど、好みのぬる湯で一晩中入ることができる部屋のお風呂は貴重。

夜ごはんの丸十グラタンが甘いさつまいもで美味だった。また食べたいな。
植木温泉 旅館 大月苑
★★★★
アルカリ性単純温泉
42.4度
pH 9.1
64.9ℓ/分
内風呂(男1 女1)客室風呂9
加水加温循環なし 消毒あり



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