函館空港から車で5分、函館駅から15分、函館の奥座敷 湯の川温泉は函館の海のそばに位置する温泉地で、北海道三大温泉郷のひとつ。
知ってる範囲で1番の好立地温泉かもしれない。来るたび、通るたびにすごいいい立地だよなぁと改めて思う。函館の奥座敷なんていうけど、奥もなにも函館じゃんか、と思う。
湯の川温泉の湧出量は日量7,000t(毎分4,861ℓ)以上のすごい湯量で、井戸水を掘ろうとしても、100mほどの掘削で温泉が出てしまうそう。
源泉温度は平均65度前後で、函館市が所有、管理する源泉が9本、民間所有の源泉が13本の合計22本。
熱い源泉なので加温してたり、大型ホテルは循環させてたり、かけ流しでも熱すぎたりと、なかなか難しいここの源泉をかけ流しで提供している宿のひとつ、笑 函館屋へ。
湯川町を流れる松倉川のほとりにたたずむ、モダンな温泉ホテル。
2016年4月、湯の川温泉のなかでも泉質に定評のあったという「まるせん旅館」跡にオープンしたばかり。
大浴場は男女入れ替え制で「岩浴場」と「タイル浴場」の2つ。脱衣所にフェイスタオルもバスタオルも備え付いていて快適。
夜は1時(25時)までで、朝は5時から9時まで。夜と朝で男女入れ替え。
まず今日の女湯は岩浴場。
広い浴室にずらりと並ぶシャワー。清潔で整然としてる。奥の突き当たりから露天風呂に出られる。
露天風呂は内湯を取り囲むようなL字型の湯船で、広々としてる。夜中だっだけど、ガラス張りの内湯からの明かりもあって、暗さや怖さはない。
湯口の析出物がすごい。泉質名はナトリウム・カルシウム-塩化物泉だけど、炭酸水素イオンも877mgも含まれているので重曹泉でもあり、大理石成分もありでこんな析出物になってるのかな。
掃除大変だろうな。
湯船の横も立派に。
この湯口付近の湯温は軽く44度を超えてる。熱い。特に湯の上側は肌が当たると、あちっ!ってなるくらい熱い。急いで離れる。
湯口から最も離れた入り口辺りで42.5度。広めの湯船でかつL字型なので湯温に差がある。
しかもありがたいことに今夜の函館、軽く20度をきってる、真夏にしてはとても寒い夜。
湯から出ると寒いレベルなので、42度超えていても、気持ちいい〜と浸かることが出来る。涼しい日で助かった。
内湯も広い。大型ホテル並みの湯船の広さ。全26室だからかなりゆったりできる。しかもかけ流しで清潔でいいな。
内湯の湯口も立派に成長してる。
岩も帽子のつばのようになってる。
湯口近くで43度超え、1番端に離れて41.5度。
今日は熱すぎずに入れる湯温で良かったけど、日々時間でもバラつきあるみたい。それでもうまく調整してる感じがした。
岩浴場、湯船や洗い場の床は石。
翌朝はタイル浴場。1番奥の囲いのところが露天風呂。
内湯には二つの湯船。タイルのお風呂は好みじゃないけど、ここは不快感が全くない。
湯口はパイプそのもの。アンバランスで逆にかわいい。
熱いんだろうな。近づかなかった。
扉の向こうに露天風呂。こちらの露天風呂は小さめの長方形。向こうにL字型に広がっている気がして見に行ったけど、ない。
かき混ぜ棒完備。
湯船は周りも湯底も石が敷かれている。
こちらの浴場の湯船、露天風呂合わせて全部で3つ。実は露天風呂と奥の内湯が繋がっていて、湯の行き来があり、うまい具合に温度調節がなされてる。
内湯の手前側、湯口がある湯船が1番熱く、次いで露天風呂、露天風呂から湯が流れ込む奥の内湯がぬるめになっている。こういう工夫素晴らしい。
子ども用のバスチェアも。
塩化物泉なので、しっかりとしょっぱい。出汁味もする。湯感触はぬるつる。重曹成分が肌の汚れや古い角質を落としてつるつるにする。硫酸イオンやメタケイ酸も含まれているので、保湿効果もある。
飲泉により、消化器官にも効く。かけ流しすごいな。ありがたい。まずいけど。
夜の10時まで、美鈴珈琲、スパークリングワイン、函館牛乳のソフトクリームが自由に食べられる。夜ごはん外で食べてからチェックインしたので、あんまり食べられなかった。残念。
あ、朝ごはんはバイキングで、函館ならではのいくらやイカなどで丼が作れたり、花畑牧場のラクレットチーズを焼いてくれたり。函館牛乳もヨーグルトもある。
湯の川温泉 笑函館屋
★★★
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
60.6度
pH 6.8
390ℓ/分
内湯2 露天風呂2(男女入れ替え制)
加温加水循環消毒なし
2019.8.10 宿泊
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