再訪。こもれび乃湯のぬる湯の露天風呂が忘れられなくて。
前日、山の神温泉 別墅 清流館(岩手)-温泉手帖♨︎に泊まっていたので、こもれび乃湯に入る気満々だったけど、案内図を見ての通りすごく遠いので断念。チェックアウトしてから優香苑に。
荷物を預けてチェックインまでの間、ひたすらにこもれび乃湯に入る。
2時間以上の独泉。たまに脱衣所で水飲んで、ひたすら露天風呂。
小浴場のこもれび乃湯は、内風呂と露天風呂、サウナと水風呂がある。
内風呂は湯口から47度の加温源泉が投入されていて、湯船は42.5度と熱め。
さらさらと洗い場側にかけ流されているので、出入り口の足元が清潔で暖かくて快適。
洗い場はゆったりしてる。シャワーは7つ。
この時期、屋外に裸で出るのちょっと寒いけど、内風呂には入ることなく露天風呂へ。
ほんの一瞬だけ、さむいさむいと呟きながら、早足で湯船に急ぐ。
何人くらい入れるかなぁと考えながら浸かってたけど、10人は全然大丈夫な広さ。
奥の縁からざばざばかけ流されてる。
湯口の加温源泉は嬉しいことに40度しかなくて、湯船は39度割れ。
しっかり硫化水素臭がして、香ばしく美味しそうでごくごく飲みたくなる。おにぎりと一緒に飲んだら美味しそうな。加温してるからごくごくしないけど。
細かな泡が大量に舞っていて、相変わらず泡付きがすごい。すぐに身体があわあわに。とろとろがまとわりつくような湯感触で、湯から出した手がぬるぬるするほど。
小さな白い糸みたいなアルカリの硫黄泉っぽい湯の花はほんの少しだけ。湯口に溜まってたやつが剥がれたみたいな半透明の大きなとろりとしたやつがたまに流れてる。
13時くらいに急に熱いお湯が出始めて、チェックインに向けて、湯温を上げてくのかなぁという感じだった。
15時前に入ったときは、43度の湯がざばざば投入されてたけど、離れたところは39.5度までしか上がってなかった。良き湯加減。
山の神温泉 優香苑
★★★★
アルカリ性単純温泉
[寿の湯]こもれびの湯
41.3度
pH 9.4
179ℓ/分
加温あり 加水循環消毒なし
2023.2 宿泊
♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎
花巻市街の南、豊沢川沿いに並ぶ7箇所の温泉、松倉、志戸平、渡り、大沢、山の神、鉛、新鉛を花巻南温泉峡と称されている。志戸平以外は一軒宿。
花巻駅から車で30分ほど、花巻の奥座敷の中間にあり、豊富な湯量を誇る山の神温泉。この地に山の神様をまつる「山衹神社」があることから、山の神温泉と名付けられたそう。
豊沢川を望む「優香苑」は平成9年創業。天然木を使用した宮大工建築の湯宿で、ロビーも格子模様の格天井。写真撮り忘れたけど。
いくつもの2階建ての建物が連なっているように見えるけど、1階はすべて繋がっていて、2階はそれぞれの建物になっている珍しい造り。で、広く長い。大浴場も小浴場も遠い。
4本の源泉を有し、大浴場「とよさわ乃湯」と小浴場「こもれび乃湯」の2つの浴場がある。入浴時間は夜は24時まで朝は5時から。
ちょうど今日6月1日に隣に日帰り入浴施設がオープン。今まで日帰り入浴を受け入れていた「とよさわ乃湯」が、今日は宿泊者専用。ただ、この後改修工事が始まるので12月まで利用できなくなり、その間は小浴場と日帰り棟の浴場を利用することになるみたい。
つまり、日帰り客の居ない空いている大浴場に入れるまたとない機会だったということ。
広めの脱衣所から石段を数段降りた引き戸の向こうが大浴場。
ちょうど出入口の足元に溢れた湯が流れ出していて気持ちいい。故意かどうか分からないけど、入る時は暖かさが気持ちいいし、出る時は足裏が清潔で気持ちいい。
宮大工建築の宿、浴場も凝った造り。天井が高く、湯気がこもっていない。
瑠璃焼きで造られた壁画。男女で違う図柄らしい。
大きな湯船なので、端と端では湯温が変わる。湯口辺りでは43度のお湯も、離れた場所では42.5度ほど。
源泉の温度は42度で、加温はしてる。化粧水のようなとろりとしたお湯で、ぬるぬるの湯感触。泡のような白い細かな湯の花がたくさん舞っていて、驚くことに泡付きがある。
泡?湯の花?と分からないほど、小さな湯の花と肌についた泡がたくさん浮遊してる。そしてぬるぬるが気持ちいい。
滑らないようにと注意書きが至る所にある。特にこの木の縁に気をつけてと。
1番奥のこの部分から溢れた湯がかけ流されている。かなりの湯量なのが分かる。
奥のドアを開けると、名物の大露天風呂。男女合わせて50畳の広さだとか。
奥まで行けば豊沢川が見える。新緑が眩しいほど綺麗な季節。川の流れる音も心地いい。
広くて開放的な露天風呂。川沿いともあって、虫がたくさん浮いてる。
湯温はぬるめと書いてあるけど、41度くらい。それってぬるい?もう少しぬるくてもいいのにな。
露天風呂から見上げた大浴場。左側が男湯。大きな湯屋。
消毒も循環もないかけ流し。季節により加温ありとあるけど、6月で加温してるってことは、ほぼずっとしてるのかな。加温なしのぬる湯の湯船作れないのかな。
いかにものぬるぬるアルカリ泉、湯口はほんのり硫黄臭。
もうひとつのお風呂は、小浴場という「こもれび乃湯」。そんなに小さくはない。
玄関やレストランを挟んで、大浴場と逆側にある。レストランの新緑すごい。
大浴場もそうだけど、浴場に隣接してマッサージ処と自販機がある。
ガーデンテラスのような雰囲気の開放的な浴室。天窓があることで、緑の景観が圧倒的に広がり、温室みたいな空間になってる。
湯船は2つあり、右の小さな方は水風呂。
こちらの小浴場にはサウナが付いている。
壁画はよく分からないけど、水色の湯船と緑の木々に、似合わなくはないような。
内湯の湯温は43度と、ちょっと熱すぎる。加温し過ぎでは。それでも少し泡付きがある。
溢れたお湯は洗い場側にかけ流されている。
露天風呂から見た温室浴場。出っ張りが可愛い。
ここの露天風呂が最高に良かった。
川は見えないけど、流れる音が聞こえてリラックス効果絶大。目には緑だし。あまり虫もいなかった。
何より40度割れの湯温が最高。湯感触はとろんとろんでぬるぬる。湯から外に出した手がまだぬるぬるしてる。すごい。
湯口付近では硫黄の匂いがする。湯口から直接すくった湯で顔を洗うと、しっかり硫黄。熱すぎないので、手ですくって大丈夫。
結構な人数が宿泊しているのに、お風呂であまり人とかぶらない不思議。
こんなに広くて快適な湯船をほぼ独泉。うぅ〜。気持ちいい。
湯上がりの肌はすべすべの美肌の湯。
炭酸水素イオンがめっちゃたくさんの重曹泉というわけでもなく、メタケイ酸が大量に入ってるわけでもないのに、このぬるぬる浴感はアルカリ性の力⁈
お風呂までかなり遠いのに、旦那さんが足しげく通っていた。よっぽど気に入ったらしい。
夕食も手の込んだお料理でかなり好評価な宿。
山の神温泉 優香苑
★★★★
アルカリ性単純温泉
[福の湯]とよさわ乃湯
42.2度
pH 9.3
226ℓ/分
[寿の湯]こもれび乃湯
41.3度
pH 9.4
179ℓ/分
露天風呂付き大浴場(男2女2)
内風呂(男1女1)
加温あり 加水循環消毒なし
2019.6.1 宿泊
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