札幌市の南に位置し「札幌の杜」と呼ばれている定山渓温泉。
梅と桜を同時に見られる円山公園に寄ってから。
札幌駅からは車で約45分ほど。時間が合えば無料送迎が一便だけある。バスなら1時間、定額タクシーを予約すれば5000円で行ける。
定山渓温泉は開湯150年以上の歴史ある温泉地。江戸時代に修行僧の美泉定山が、鹿が傷を癒す姿を見て湯小屋を建てたのが始まり。
温泉街を流れる豊平川の河床から自噴する3つの源泉を引いている、定山渓第一寶亭留 翠山亭に宿泊。「ホテル」が「寶亭留」なのは、お客様の心に寶(たから)が留まる亭(やかた)を目指してとのこと。
温泉は、館内に男女入れ替え制の露天風呂付き大浴場、もうひとつ離れに露天風呂付きの浴場がある。
全60室のうち46室が温泉付き客室。大きなホテルなのにすごいな。
3つの源泉をブレンドした源泉掛け流し。
お湯を張る時に温度調整のため加水するけど、その後は各部屋ごとにデジタルで温度管理し、湯が冷めたら熱い源泉が湯底から追加される仕組みになってる。
ので、自分で調節できない。熱いので水で埋めたら、その分熱い湯が湯底から出てきてしまう。もしかしたら、フロントに相談したら、ぬるめ設定にお願い出来たのかもしれない。
離れの湯屋「森乃湯」は宿泊者専用。21時半最終入場の22時まで。朝は6時から9時入場の10時まで。
しっとり落ち着いた暗めの浴室。ここは内湯も露天風呂も加水なしの源泉かけ流し。
高温の源泉を冷まし、湯底にある十文字から投入している。
湯に動きを生じさせて、古い湯を浴槽底部より排水しているそう。
檜の内湯は42度前後。つるんつるんの湯感触。薄茶色の湯の花が大量に舞ってる。
露天風呂は44度超え。ひえ〜、熱すぎる。でも、男湯は露天風呂の方がぬるめだったらしい。
建物の入り口にある森乃茶屋では、ドリンク券で飲み物をもらえる。生ビール、烏龍茶、京極の水、緑のジュース、赤のジュースから。
森乃湯を切り盛りしていた方の気持ちいい接客に、おもてなしの心が感じられて好印象だった。ちなみにおじさん。
ナトリウム-塩化物泉だけど、それほど濃すぎない塩化物泉。メタケイ酸が含まれているので、しっとり保湿。メタホウ酸は殺菌効果がある。
大浴場は深夜3時までで、清掃後に男女入れ替えし、早朝5時から入れる。
先に女性用だったこちらの大浴場は、湯船が4つでうち1つは水風呂。サウナもある。
一番奥の湯船は42.5度くらい。豪快に滝のように音を立てて湯が入れられている。
真ん中は41.5時前後。一番入り口側に水風呂と気泡風呂。
床のタイル、掃除大変そう。循環といえど、湯船からかけ流されているお湯もかなりある。
露天風呂は脱衣所に戻り、別の専用の出入口から。
向かいにあるのが樹齢300年のカツラの木。
黄色く濁っているように見える。
湯温は43.5度。熱い。混合泉の湯温が76度だもんなぁ、新鮮なまま冷ますって厳しいんだろうな。
目の前に桜が咲いてた。
薄茶色の湯の花がたくさん舞ってる。
pH 6.6でアルカリ泉でもないし、加水循環してるわりには、つるんとした浴感。湯上がりはしっとりする。
早朝5時。入れ替わった大浴場。1時間近く誰も来ない独泉だった。
昨夜の方にもあったのかもしれないけど、こんなのあった。すごく明確で好感が持てる。
やっぱりどの湯船も、加水循環消毒あり。加水は最小限にとどめるにしても、これだけの大浴場。循環消毒するしか無理だよね。
洗い場もしっかりある。混む時間帯はこれくらい必要そう。
洗い場の隣から。こちらの湯船は42.5度くらい。向かいにサウナと水風呂がある。
その隣が一番大きな湯船。
滝になっていて、43度と熱い。
かけ流されているお湯。
露天風呂への出入口を挟んで寝湯がある。ぬるめで40度割れ。これは気持ちいい。
しかも、気泡付き。
これ髪の毛濡れずに寝ることは不可能。かなりの勢いの気泡で、結構気持ちいい。
露天風呂には2つの湯船。
下側が43度。
上にある気泡風呂は35〜40度と書いてあるけど、40度ちょいはあった。
他の湯船が熱いので、ぬるく感じるけど。
この寶亭留には湯守がいる。自家源泉全体の量を調整するバルブで、送る湯量を調整するスペシャリストだそう。これだけの大浴場、こんなにたくさんの湯船、さぞ大変だろうな。もう少しだけぬるめにしてほしいな。
定山渓温泉 定山渓第一寶亭留 翠山亭
★★
ナトリウム-塩化物泉
76.4度
pH 6.6
大浴場2(内湯3露天風呂2・内湯3露天風呂1)森乃湯(男女別 内湯1露天風呂1)
加温なし 加水循環消毒あり
2019.5.4 宿泊
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