屋久島空港から南へ30分の尾之間集落。谷崎鼻の岬にあるsamana hotel Yakushima。
元JRホテル屋久島、旧ホテル屋久島。JRホテル屋久島の前は、1971年に建てられた国民宿舎 屋久島温泉だった。
2024年1月までホテル屋久島として営業、4月にリブランドオープンし、samana hotel Yakushimaに。
大海原が目の前に広がる絶好のロケーション。背後には雄大なモッチョム岳が聳え立ってる。
フロント階は2階で、大浴場は1階にある。
15時から19時まで日帰り入浴を受け付けていて、その際はフロントではなく1階の出入り口を使用するみたい。
宿泊者の利用時間は15時から24時までで、朝は5時半から10時半まで。男女の入れ替えはなく、手前が男湯、奥が女湯。女湯の奥には服や靴の乾燥機、向かいにはコインランドリーがある。毎日雨に降られるので、毎日利用した。
部屋にバスタオルと小さめのタオルが入ったグレーのお風呂用バッグがある。右端に写ってるやつ。コインランドリー往復用には便利な大きさだったけど、脱衣籠のある棚にはちょっと嵩張る。鍵付きロッカーを使えば良かったのかな。
大浴場には内風呂と露天風呂があり、入って左手に洗い場。仕切りのあるシャワーが15個。
窓際にある大きな湯船との間も仕切られてる。
湯底は石が埋め込まれたみたいなやつで、ちょっと段差が付いてるところもある。
東シナ海から太平洋へ続く大海原を一望できる展望風呂。
湯口は42度、湯船は41.5度。源泉温度が34.8度なので加温してる。湯口から出てるのが、加温源泉なのか循環してるやつなのかは分からないけど、
側面と湯尻の縁から溢れたお湯は一部かけ流しで、循環との併用だと思う。塩素消毒してるけど、それほどきつくなく気にならなかった。
泡の感じからも目で分かるとろりとしたお湯は、pH 9.7のアルカリ性。とろみが強く、ぬるぬるの湯感触。肌をさするとふわぬるのぬるぬる。
すぐそばの共同浴場、尾野間温泉は硫黄泉だけど、屋久島温泉と呼んでいるこの源泉は単純温泉。尾野間温泉は源泉温度49度で熱いらしい。国民宿舎だった時は、この源泉を引き湯していたけど、JRホテル屋久島を建てる時にボーリングしたら、今の屋久島温泉が出たのだそう。
熱くても、九州88湯だし、屋久島に来るの大変だし、絶対入りたかったのだけど、夕方かなり混んでたから、明日の朝にしようと先送りにしたら、月曜定休で結局入れなかった尾野間温泉。心残り。
samana hotel に戻って、
内風呂と並ぶように露天風呂がある。
こちらは少し小さめの湯船。
この時の湯口が41.5度で、湯船は41.8度くらいだったので、おそらく湯口も循環湯。
内風呂同様流れ出てもいる。空いてる時間にしか入ってないので、この絶景ひとりで眺めたけど、日帰り時間や夕方は混むのかもしれない。
源泉かけ流し展望風呂付きの温泉スイートという部屋に。この部屋が取れる日程で行くほどの優先度で。
海と山に囲まれた屋久島の絶景を堪能できる。
窓を開けたら半露天風呂だけど、窓を開けたら虫が入るから開けないようにとのこと。
大きな湯船なんだけど、意外に浅めなのと、お椀が微妙な角度で、ぬるぬるの湯感触なので、陶器が滑ってまあまあ浸かりづらめ。
浴室に入ったところに、温泉湯張スイッチがあり、入にすればカランから温泉が出る。最初だけ少しぬるいけど、43度に加温された源泉。沼のような匂いの中にかすかに硫黄臭を感じ取れなくもない気もする。塩素臭は気にならない。
隣のカランも入にしてる時に回せば温泉が出ると言われたけど、え、そうなん?なんか違う気がして使わなかった。
湯尻のこの薄い穴から排湯されていくかけ流し。
トカラ列島のミネラルを含むシャンプーたち。
とろとろのとろみのある加温湯で、注ぎ込むと泡あわ。ぬるぬる感が驚くほど強く、美容液のような湯感触。
湯上がりは、大浴場の脱衣所に置いてがちなオールインワンの化粧品を塗ったみたいなねっちりきちきちの肌触り。
リゾート感重視してる湯船が好みじゃないけど、加温源泉かけ流しはありがた過ぎる。循環の大浴場に行く気がなくなる入り心地だった。
屋久島旅すごく良かったけど心残りもあるので、また来てここに泊まりたい。
屋久島温泉 samana hotel Yakushima
★★★
アルカリ性単純温泉
34.8度
pH 9.7
内風呂(男1女1)露天風呂(男1女1)
加水なし 加温循環消毒あり※客室風呂は循環なし
2025.7 宿泊
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