四万温泉には町営の共同浴場が2つと、無料の共同湯が4つある。温泉地の一番奥、日向見地区にある共同湯の御夢想の湯は、四万温泉発祥の源泉。
四万温泉 鹿覗きの湯 つるや(群馬)-温泉手帖♨︎ の目の前、細い小径を降りた先に重要文化財の日向見薬師堂が現れる。
薬師堂と共同湯の間にあるのは日向見薬師の足湯。こちらは「湯の泉の湯」と「山鳥の湯」の2本の混合泉。
御夢想の湯は無料で、利用時間は9時から15時まで。オープン前から待機。鍵は時間になると自動解除される。すご。
この立派でレトロな湯小屋。湯屋造りというのかな。古く見えるけど、平成18年に新築されたもの。
男女別で、入り口から別々。
平安時代に、夢枕に立った神霊が「四万の病を癒す霊泉を授けよう」と神託し、目覚めると枕元に温泉が湧き出していたとされる古湯。
中はぴかぴかで真新しい建物のように綺麗。
階段の下に湯船、上の踊り場に脱衣場がある、浴室内で着替えるタイプ。
あれ?てことは、地下?建物の後ろ側はもう一階分下がってるのかな。かなり高い天井。
男湯と女湯は上が抜けていて会話もできる。湯抜き窓の辺りもすごく綺麗で新しく見える。
巨石をくり抜いたような湯船。大きな石だけど、湯船サイズでは小さい。3人がいっぱいいっぱい。
湯尻からは想像以上の湯が溢れ出てる。加温も循環もない完全なかけ流し。おそろしいことにこの日の朝一番の湯船は47.5度。
湯口からは49度超えの源泉が注がれてる。それもかなりの湯量で。
湯口のそばにホースがあり、その場にいた全員一致で勢いよく加水するも、なかなか入れる湯温にならない。
加水と同時に、熱いお湯を掻き出し担当が湯船の湯を外に出し始めたけどなかなか下がらず。「出した分入ってきてるじゃん」と湯口のお湯を堰き止めて外に出す担当も。全員全裸。
3人がいっぱいいっぱいな気もするけど、知らない人4人できゃーきゃー言いながら入った。
加水に必死すぎて、ぎゅうぎゅう詰めすぎて、あまり湯感触を感じられなかったけど、しっとりふわふわな肌触りだった。
しかし「御夢想の湯」源泉と思いきや、やはりあの2本との混合泉という。御夢想の湯を加えた3本の混合泉でも、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。つるやは、これに自家源泉「鹿覗きの湯」を加えて、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉になってる。HP上は。
石膏泉の析出物。白いぶつぶつが長めの湯口の根元にまぶれついてる。先には髭のように。湯温を下げるためにこんなに湯口が長いのだろうけど、それなら湯船をもう少し広く浅くしたらいいのに。
湯上がりの肌はしっとりで、指先はするする。
普段は黙浴。けど、久々に他人と気持ちの良い触れ合いだった。
四万温泉 御夢想の湯
★★★★
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
48.8度
pH 8.7
内風呂(男1 女1)
加温加水循環消毒なし ※自己加水あり
2024.10 日帰り入浴
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