7つの温泉地のある花巻南温泉峡(松倉、志戸平、渡り、大沢、山の神、鉛、新鉛)の1つ山の神温泉。
豊沢川を望む山の神温泉 優香苑(岩手)- 温泉手帖♨︎の離れとして2020年にオープンした別墅 清流館。優香苑のお湯が気に入ってたので、楽しみにしてた。
新幹線の新花巻駅からタクシーで30分。時間が合えば、花巻南温泉峡の無料シャトルバスが毎日3便運行してる。花巻駅経由で約50分。帰りは1便だけ。
清流館は小学生以下は宿泊できない。2階建ての5棟が連なる全20室で、全客室に源泉かけ流しのお風呂がついてる。
優香苑の大浴場も日帰りのなごみの湯も利用できるけど、出掛けていくのがちょっと億劫。特に優香苑は遠い。こもれびの湯がだいすきなのだけど、端から端。7、8分はかかると言われて、結局行く元気が出ず、部屋から出ない滞在に。
部屋のお風呂。床の木が滑りやすいので注意して歩く。
奥の窓を開けると、半露天風呂という造りだけど、雪なので開けても片側だけ。
湯船は青森ヒバ。足を一本踏み入れると、湯底がぬるりと滑る。かなり気をつけないと危ないほど。
湯口から出るお湯は48.5度に加温された源泉。湯量の調節ができるので、これで湯温も好きに調整できる。
勢いよく投入すると42度超えるので、ほんの少しだけ出したり、止めたり。
蛍光グリーンのぶつぶつにまみれた姿が可愛い。
大量の細かい泡が目に見える。前も思ったけど、なんでこんなに泡が付くの?ガスが含まれてないのに、しかも加温してて。
しっかり泡付きがあり、ふわぬるのぬるつる。
炭酸水素イオンは70mgしか含まれてないから、重曹泉っていうより、アルカリ泉のぬるぬるなのかな。pH 9.3のアルカリ性。
葉っぱみたいな植物の匂いで、優香苑で香ってた硫化水素臭はない。
4本の源泉があるみたいだけど、部屋に掲示されてるのは松の湯と福の湯、優香苑で見たのは福の湯と寿の湯。
松の湯源泉の硫化水素イオンは0.5mgだけ。
福の湯源泉は、硫化水素イオンとチオ硫酸イオン足して、わずか0.3mg。
前回一番匂いを感じたこもれび乃湯にあった寿の湯源泉にいたっては0.2mgという、結局どの源泉由来なのか分からないけど、ほんのり硫黄香るのがだいすきだから残念。
舞ってる湯の花も白いのや紐状の、いかにも硫黄泉っぽいのだけど。
時間が経つにつれ、白い湯の花に混じって、薄茶色の湯の花が目立ってきた。湯面に浮いてるのも、縁に引っかかってるのも、もさもさの薄茶色。
優香苑では見なかった湯の花だから、松の湯源泉由来なのかな。鉄イオンも含まれてないし、なんなんだろう。
翌日には、大量の薄茶色の湯の花が。妙見温泉 おりはし旅館(鹿児島)- 温泉手帖♨︎のキズの湯の湯の花に少し似てる。それは言い過ぎか。
さわさわと肌に触るのが分かるほど、じっとしてると湯の花がわさわさ降ってくる。
硫黄の香りがしなくて残念だったけど、いかにも本物の源泉を好きな湯量で温度調整できる、大変満足度の高い部屋風呂。
山の神温泉 別墅 清流館
★★★★
アルカリ性単純温泉
[福の湯]
42.2度
pH 9.3
226ℓ/分
[松の湯]
39.7度
pH 9.3
517ℓ/分
客室風呂20
加温あり 加水循環消毒なし
2023.2 宿泊
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