長崎空港からすごい遠くてアクセスしにくい気がしてた雲仙温泉。実際はレンタカーで1時間ちょっと。
雲仙温泉 ゆやど雲仙新湯(長崎)-温泉手帖♨︎ 、雲仙温泉 雲仙福田屋(長崎)-温泉手帖♨︎ に続き3回目の雲仙。
今回泊まった雲仙宮崎旅館は創業93年の老舗温泉旅館。令和4年12月に新築リニューアルオープンしたばかりのぴかぴか。
昭和4年の創業当時は木造20室から始まり、昭和50年に鉄筋100室に建替え。今回が2回目の全館リニューアルで39室に。雲仙温泉の地獄に隣接してるので、建物の劣化が早いのだそう。いい立地だなぁと思ったけど、裏腹なんだな。
目の前に見える湯煙が大叫喚地獄。昭和4年の創業当時ほぼそのままの日本庭園の中にも雲仙地獄が3箇所もある、地獄の上に建ってる宿。
全室が雲仙地獄に面してる。この時点で、雲仙に泊まるなら地獄の上にあるこの宿は外せないでしょうと、ちょっと興奮気味。
リニューアル前は知らないけど、真新しいお洒落な作務衣。温泉タオルはない。このマークで作れば可愛いのにな。
大浴場は1階の廊下の先に。左手に見える看板は、昭和4年創業時のもの。
温泉エリアの入り口はこんなスペースで、正面の大浴場の左右に貸切風呂が3つある。
貸切風呂はチェックイン後の予約制で、1回50分の有料(3,300円)だけど、プランについてたみたいで無料だったので利用した。
男湯の左手にある三の湯。時間になったらフロントで鍵を受け取り、札を入浴中にし、中から鍵をかけて入る。
洗面台もドライヤーや化粧水などもあり、バスタオルも人数分セットしてある。
まだリニューアルして2年足らずなので、新しい館内、室内も浴室も清潔で気持ちいい。
大きな湯船で、家族で入れるサイズ。ひとりで借りるの申し訳ないけどゆったり。
表面には湯膜のように湯の花が浮いてるけど、透明感のあるお湯。
段差に足を踏み入れると、溜まった湯の花がもわっと舞い上がる。
粉っぽい細かい湯の花だけじゃなく、大小様々でたまに黒いのもいる。湯に浸かるとどんどん舞い上がる。
塊だけど、手に取り触るとほろほろと崩れるタイプ。
源泉は大叫喚地獄と邪見地獄だけど、温泉分析書は邪見地獄のしかない。
pH 2.6の単純酸性温泉。硫黄泉の成分である硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素のいずれも含まれてないけど、ほんのり硫化水素臭はある。
湯口は45度で、湯船は42度。源泉温度は70度超えなので、加水してのかけ流し。
隣の大浴場は「麒麟の湯」という名前。大叫喚地獄には麒麟が定期的に傷を癒しに来ている、と言われたことが由来。
利用時間は夜24時まで。朝は男女入れ替えがあり、5時から9時まで。
シンプルで清潔な脱衣所で、化粧水などのアメニティも揃ってる。
湯船と洗い場はしっかりと仕切られていて、
手前の洗い場には、深めの仕切りがあるシャワーが7つ並んでる。
塀の向こうには、細長く大きな湯船が窓際に。全面が窓の開放的な浴室。
高い天井からは自然光が入る木造建築。
大きな湯船にたっぷりのグレーの濁り湯。
窓の外には露天風呂も見えてる。
もちろんかけ流し。
湯口は46.5度強で、湯口の近くは42度超え。遠く端っこまで行くと42度割れる。
サウナと
水風呂もある。
露天風呂も内風呂と同じ、細長い石張りの湯船。お洒落でスタイリッシュな雰囲気。さすがに建てられたばかりの最近のデザイン。
湯口は46.5度と同じだけど、湯船は41.5度強でいい温度。離れればもう少し下がる。
粉雪みたいな粒々の白い湯の花がわさわさ舞い上がり、肌にふさふさ積もっていく。粉雪というより、対流してる感じがスノウドームかな。
雲仙温泉の1日の湧出量は約1,000t。自然湧出で源泉は37箇所。熱い源泉が多そうだから、湯守りが大変そう。この宿は多分すべての湯口が加水した源泉で、かけ流し。
翌朝は男女入れ替え。
脱衣所も浴室もあまり違いないような気がする。
朝の明るい浴室、気持ちいい。
天井の窓と
全面の窓がいい仕事してる。
こちらにも同じようなサウナと水風呂あり。
かなり大きく長い湯船。窓際に平行するよう露天風呂も見えてる。
もう誰も入ってない時間だからか、段差にも湯底にもがっつり湯の花が積もってる。
周りは硫黄の匂いが充満してるのに、入ってるときはそんなに強く感じない。
大叫喚地獄の分析書は色々探しても見つからず。邪見地獄の源泉には、硫黄成分は入ってないけど、HPには硫化水素を含んだ単純酸性温泉(硫黄泉)と書いてあるし、[硫黄泉のため、貴金属は変色の恐れが‥]と注意書きがあるので、大叫喚地獄の源泉が硫化水素型の硫黄泉なのかな。
翌朝の湯口は46度弱で、湯船は42度。ふんわりふわふわ柔らかいお湯。それを通り越すときゅうっと肌に手のひらが吸い付くような肌触りになる。
こちらの露天風呂は岩風呂だった。
日が当たってるからか、少し青みがかって見える。
巨石の向こうから湯が注がれていて、この辺りの湯の表面はすごく熱い。
岩場の手が届くところで48度と、他の湯口より熱め。湯船は41度弱だった。
湯船の中を歩くと、粉雪みたいな湯の花が舞い上がる。
4階の客室にはかけ流しの半露天風呂が付いてる。
雲仙国立公園の景色。テラスからはもちろん、お風呂からも満喫できる。1ヶ月遅く来てたら紅葉が綺麗だろうな。
2人で入れなくはないけど、まぁ、ひとりゆったりサイズかな。
薄いグレーの半透明に見え、表面には湯膜のように湯の花が浮いてる。
湯口で44度の源泉が勢いよく注がれてるので、湯船は43度弱と熱い。横のカランで加水して、好きな温度で。
湯船のサイズが大きくないので余計にざばざばかけ流し。
大叫喚地獄のもくもく湯煙を眺めながら湯浴み。
地獄を間近に真下に感じる宿。それだけで温泉好きにはわくわく。
そういえば、駐車場が有料なのがちょっと嫌な気分だったな。
雲仙温泉 雲仙宮崎旅館
★★★★
酸性単純温泉
70.9度
pH 2.6
露天風呂付き大浴場2 貸切風呂3
加水あり 加温循環なし
2024.10 宿泊
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