黒川温泉 源流の宿 帆山亭(熊本)

黒川温泉の奥地、筑後川源流に近い帆山亭は、敷地内に澄んだ渓流が流れる静かな山間に佇む全室離れの宿。

熊本空港から車で1時間20分、大分空港からは1時間半ちょい。

黒川温泉 旅館 山河(熊本)-温泉手帖♨︎ が一番端っこというイメージだったけど、逆の端がこの宿だった。

約5000坪もの敷地に11室の離れがあり、全室自家源泉かけ流しの露天風呂・内風呂付き。

番の鴨がうろうろしてて、癒される。

いわゆる内風呂の大浴場はなく、大露天風呂というのがある。利用時間は夜21時まで。朝は7時から10時まで。

「天狗の湯」と「仙女の湯」があり、翌朝は男女入れ替え。

泊まった部屋「かんあおい」は大露天風呂の真横だったので、雨が降ってても苦なく入りに行けてすごくよかった。

向かって右側の仙女の湯。脱衣所には鍵付きロッカーもある。日帰り入浴も受け付けてる。アメニティなどはなく、ドライヤーがひとつだけ。

洗い場もないのかと思ってたら、出てすぐのところに、しっかり囲まれた洗い場があり、シャワーが2つ。シャンプーまで置いてあった。

想像以上に大きな露天風呂。湯船が3つあり、奥のひとつは湧水風呂、右側のはぬる湯。

湯船の手前側には石の段差。湯の中の石の段差ってちょっと身構えるけど、他にあまりないほど上手く作ってあり、出入りしやすい。

半身浴ができるような腰掛け石が周りにある。そこに座らないでもかなり浅く、肩まで浸かろうと思うと、結構身体を倒さないと無理。

奥は屋根が途切れてて雨に濡れる。大雨の日だったので、この辺りはかなりぬるい。最奥はさらに浅瀬になってて、お湯はその先の川側にかけ流されてる。

湯船の石は薄茶色に染まってて、鉄を含んでるように見えるけど、鉄分は1mgだけで鉄臭もない。塩分のせいなのかな。

泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。白い四角の岩に縦に並んで開けられたふたつの穴。下の穴から源泉が注がれていて、湯口からはほんのり硫化水素臭がする。

てろっとした茶色の周りに白いぶつぶつの析出。

湯口の穴にはいかにも硫黄泉な白い湯の花が溜まっていて、湯の中にもふわふわと舞ってる。硫化水素イオンがほんの少し含まれるだけなので、硫黄泉にはほど遠いのだけど。

湯口の源泉は57度、湯船は40度割れ。奥の方は39.5度くらい。隣のぬる湯の湯船は36.5度のめっちゃぬる湯で、そこから湯が流れ込んでくる。

でも、ぬる湯にも源泉湯口があり、57度近い源泉が注がれてるので、大雨の加減もあるのかも。ぬる湯はさらにものすごく浅い。

夜には、星空が楽しめる星空スイッチがある。灯りを消せるように。

この日は元から付いてなくてずっと暗いまま。雨だから星は見えないのだけど、ちょうど蛍の季節で、湯船につかったまま蛍が見られる。もうだいぶ少ないとのことだったけど、20匹くらいはいて充分過ぎるほど楽しめた。

線香花火の火の粉みたいに、ひゅうっひゅうっとどこに行くか分からない光がふわりふわり。湯船の上をふわりと飛ばれると、落ちやしないかヒヤヒヤする。代わる代わる光る蛍に感動した〜。ぬるくて長湯できるから、長い時間蛍を眺められて、本当に良かった。

ぬるいからと油断して長湯してたら、めっちゃ汗かくし、どっとくる。もしかしたら、湯温計こわれてて、41度近くあったりした⁈と思うほど身体が暖まってしまった。

翌朝は7時から3時間だけ、男女入れ替えで天狗の湯に入れる。

同じように洗い場にシャワーもある。

ぱっと見こちらの方が小さめな露天風呂なのかと思いながら足を踏み入れると、

左奥に繋がった広い湯船。

奥はやはり浅瀬になってて、その奥に湧水風呂。

浅瀬の部分に湯口があり、58度の源泉が出ていてめちゃくちゃ熱い。湯面は44度も。

でも湯口の周りの湯の花が気になり過ぎて、熱いの我慢して湯の花拾う。

白と黒の混じったいかにも硫黄泉の大きな湯の花。

湯口には、触れると剥がれて湯船に流れ落ちていきそうな湯の花が、さわさわとたくさんこびり付いてる。た、たまらん。

熱い浅瀬から深いところに戻る。こちらはしっかり肩までつかる深さ。

岩の切り込みからどんどんかけ流されてる。

大露天風呂の隣の「かんあおい」という部屋。

川沿いに専用の露天風呂と内風呂がある。

廊下から内風呂に入るには、まあまあな段差がある。

同じ廊下から露天風呂側に出ることもできる。

シャワーのある洗い場。雨用の笠まで完備。

浴室の障子戸を開けると、真下に川が流れてる。切石の湯船もこの窓の感じの浴室の造りも、黒川温泉のイメージそのもの。

体洗う程度にしか入らなかったので、謎のままだった、この底の穴。

青竹からは熱い源泉が注がれてる。湯口で56.5度、湯船は43.5度超え。右の青竹が水のカランなので、水で埋めて好きな湯温で入ることができる。

内風呂から溢れるお湯が露天風呂に注がれるしくみ。

大雨の影響もあるのかもしれないけど、露天風呂は40度割れ。露天風呂でかぶる笠がちゃんと用意してあったけど、入らなかった。

排湯はこちらの筒から。もしかしたら、内風呂からのお湯以外にも湯口があったのかもしれない。

部屋やお風呂から蛍が見られるほどの自然の中なので、当然虫も多い。どの季節がいいのか分からないけど、ちょうど大露天風呂がぬるい日にあたって快適だった。部屋の内風呂は小さめなので加水しないと熱かったけど。

なにより、ぬる湯に浸かりながらの蛍、最高だった。

 

黒川温泉 源流の宿 帆山亭
★★★★
ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
94.3度
pH 8.2
加水加温循環消毒なし
露天風呂(男1 女1)男女入れ替え
2026.6 宿泊

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