妙見温泉 妙見田中館(鹿児島)

鹿児島空港から車で15分ちょっとの妙見温泉。途中にある天降川温泉の天降川温泉 ホテル華耀亭(鹿児島) – 温泉手帖♨︎が閉鎖してた。衝撃。

妙見温泉は最近妙見温泉 忘れの里 雅叙苑(鹿児島) – 温泉手帖♨︎に宿泊、前に妙見温泉 石原荘(鹿児島) – 温泉手帖♨︎に日帰り入浴し、泉質の良さを確認済みで再訪。遅めの飛行機で着いても、チェックインできる超好アクセス。

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川の向こうに見える田中館。古い佇まいに内心びくびく。

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秘湯大好きで、秘湯慣れしているけど、‘露天風呂付きの部屋がある料理旅館 妙見田中館’を目指して来たので、鄙び感に躊躇する。

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翌朝、川向こうから撮った宿の全景。

元は写真屋で結婚式場の田中会館からの、昭和43年に妙見温泉でボーリングして妙見田中館を始めたそう。

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玄関が工事中で入り口がよく分からない。この靴箱に靴をいれるのかしらと、不安になる。まぁまぁ寒かったでしょうと、優しいおばちゃん2人が登場したので、ほっとする。ひとりが女将さんだったのだと思う。

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大浴場は1階にあり、手前のドアが開いてるのが男湯、奥が女湯。男女入れ替えはなし。夜は23時まで、朝は7時から10時まで。

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長細い脱衣所。籠が11個。奥には改装されたっぽい綺麗な洗面台があり、化粧水などのアメニティもドライヤーもある。

脱衣所がとにかく寒い。暖房入れたらいいのかもしれないけど、1人のために付けるのもどうかと思い、いや、リモコンがあったのかどうかも分からないけど。コンクリの底冷えなのか、心底冷える脱衣所。

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そそくさと浴衣を脱ぎ捨て浴室へ。ますますの秘湯感。ん〜。超いい感じの湯船。薄茶の濁り湯が音を立ててかけ流されてる。

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大浴場の名前は大蔵温泉。大蔵温泉は源泉名で、社長の名前みたい。

女湯の湯船は2つ。細長い湯船と丸い湯船。どちらも雰囲気ある。ホースが無造作に出しっぱなしなのも、許せてしまう。

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シャワーが3つ。水と湯の蛇口で調節するやつ。このシャワーも温泉らしい。お湯だけで適温。

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丸い湯船は2、3人くらいのサイズ。でも先客いたら入らないくらい。

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湯口の向こうは加水して湯温調節するところかな。源泉温度が高く、自噴量が多いので加水してる。

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自然湧出の自家源泉を3本持っていて、全部使っているのか分からないけど、毎分500ℓの豊富な湯量を誇る。HPには、500とも200とも記載があるので、合計が500ℓなのかなと解釈。かなりの量。

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湯量を絞って投入してる。湯口の湯温は40度割れ。

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湯口を触ると茶褐色の湯の花がねっとり。ねっとりじっとりとした肌触り。

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湯口からの湯量はすごく少なく見えるけど、排湯口からはざばざばかけ流されていくように見える。

湯温は38度ほどだけど、底の方はもっとぬるい。夏なら最高の温度。

いや、ぬる湯の湯船を設けることが素晴らしい。

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手前の半分だけ、一段段差がある。薄茶色の湯の花がたくさん舞ってる。

鉄の匂いで、甘い匂い。鼻が覚えているのか、記憶から味が連想されるのか分からないけど、実際に甘い。

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2つの湯船から流れ出ていく道がたまらない。

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細長い湯船はかなり長細くて大きいけど、幅が狭いので、大人数だとどんなふうに陣取るのか想像できない。横向き?縦向き?

心配することもなく、ずっと独泉。

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こちらの湯船も、片側だけに段差。段差から降りて座ると、絶妙に肩まできっちり浸かる深さ。

半身浴でも汗が出てくるほど暖まるお湯。足先もぽかぽか。

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太いパイプからは46度超えの源泉が注がれていて、隣の細い湯口は水。

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湯船は42度にうまく調整されている。夜も朝も窓が何ヶ所か少しずつ開けられていて、それも計算ずくで湯温調整してるのかしら。

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湯口から離れた方の端っこが、浅くなってる。深いエリアと浅いエリアを分ける段差があり、浅い部分は41.5度ほどと少しぬるくなる。

膝下の深さしかないけど、座ると胸まで浸かり、縁に頭をかけるといい感じに全身が浸かる。

ほんの少しぬるめだし、絶妙な浅さが気に入って、ここを定置に寝湯してた。

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排湯口は2ヶ所あり、気持ちいい量のかけ流し。目を瞑るとざばざばかけ流しの音が響く。もったいないなぁとぼんやり思う。

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こちらは湯の花は舞ってはなかったけど、段差の部分にはしっかり溜まってた。

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歩けば足形が付くし、字を書けば朝まで残ってる。

ねっとりじっとりの肌触りはナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉。

自家源泉が3本あるみたいで、この52度の大蔵温泉源泉が新しいやつなのかな。もう一つの分析書は1号泉なのか2号泉なのか。

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この2本はどちらもほとんど変わらない泉質で、炭酸水素イオンが1000mg超え。不要な皮脂を乳化し除去する重曹泉でつるつる効果。天然の保湿成分のメタケイ酸が214mgと142mgとかなりたくさん含まれている美肌の湯。

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滞在中は気づかなかったけど、遊離二酸化炭素が400mgと551mgも含まれてる。濁ってるから、あんまり泡付きを気にしなかった。どうだったんだろう。

あ、そういえば、男湯、何度通っても入ってる気配がなく、脱衣所のドアも全開だったので、夕食後に旦那さんに人いない確認してもらい、一瞬だけ。

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男湯は細長い湯船ひとつだけ。シャワーのところが真新しくお洒落な感じに。

浴室や玄関以外にもリフォームの跡がいろいろ見られる。部屋は温泉付き客室4室に、お風呂なしが3室の全7室。すべてのお部屋から天降川が見える。

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部屋の露天風呂は源泉かけ流し。湯口の横に蛇口があり、加水できるようになってる。

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ざばざばと湯がかけ流されているところは見事に茶褐色。よく見たら畳敷き。

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湯口からは46度超えの源泉が勢いよく出てる。湯船の温度は44度くらい。水で埋めるしかない。湯量の調整をさせてくれたら、すんごいいいのに、もったいないな。

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加水をしても、源泉は源泉で勢いよく出ているみたいで、湯船の片側はぬるくなるけど、片側は熱いらしい。湯かき棒が必須だったみたい。

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1階駐車場に飲泉場があるそう。工事中だからか、よく探さなかったからか目に入らなかった。

少しずつリフォームして生まれ変わろうとしてる。すごくいい源泉持ってるのだから、素敵な宿になっていってほしいな。

 

妙見温泉 妙見田中館

★★★★

ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉

52.0度

pH 6.4

500ℓ?/分

男女別大浴場 貸切風呂

加水あり 加温循環消毒なし

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