岡山空港から車で15分足らずの岡山市北区の粟井にあるかしお温泉。なんで足守が岡山市なのか常々疑問な立地。岡山駅からは40分弱ほどかかる。
大井トンネルを抜けたら、すぐに分かりやすい看板が現れる。これに従い川沿いに進み、小さな橋を渡るとすぐ。砂利だけど駐車場も完備されていて、車を停めて田んぼに囲まれた建物に向かう。
閉館した粟井温泉あしもり荘のそばにあるけど、わざわざ看板に粟井温泉とは違うと書いてある。
この辺りの普通のおうちのような佇まいの一軒家。
玄関先に営業中の立て看板とお洒落な温泉マークの暖簾が掲げられてる。可愛いなぁ、この暖簾。
かしお温泉の開湯は江戸時代の文政年間(1818~1830年)。周囲が不作なのにある一角だけが豊かに実っていたのを不思議に思った庄屋が、足守藩主に伝えて土地を掘ると湯が噴き出したのが始まり。
今は日帰り入浴だけの最上荘。大正時代には、最上温泉旅館として賑わっていたそう。
営業時間は10時から18時半までで、木曜と金曜日はお休み。入浴料は700円。1時間までと貼り紙がある。
スタンプカードを10個ためると、一回無料。
奥の女湯の向かいには、鍵付き手荷物ロッカーもある。
こじんまりした脱衣所。おばあちゃんと娘さん親子と入れ違いで独泉。地元の人たちが来てるんだな。
家庭のお風呂を少し大きくしたような浴室で、床や壁はピンクのタイル。湯船は思ってたより大きくて、3人くらい平気なサイズ。
洗い場も狭くはなく、とても清潔。左側はカランのみで、右側にはシャワーがある。
シャンプーやボディソープも備え付いてる。
シャワーはなかなか出てこなくて、出始めてもかなり水圧が弱い。頭洗うのも、湯船から直接すくおうかなと思うほどの弱さ。
洗い場のカランから出るのは温泉。冷たい方が源泉そのままで、暖かい方が加温源泉。この日の源泉は23.3度。つるつるして気持ちいい。ほとんど分からないけど、ほんとにわずかに硫黄の匂いがする気もする。
湯口は石で囲まれていて、造花の蔦で覆ってある。これ必要かしら。もう普通のパイプから出てていいんだけど。このテイストなのだから。
湯口から出ている加温源泉は42度。かすかに硫黄臭がする。塩素消毒ありだけど、消毒臭は感じない。
泉質は単純弱放射能冷鉱泉で、溶存物質が240mgほどの薄い優しいお湯。源泉温度が23度なので冷鉱泉。
加温だけしてかけ流し。
どんどん縁から溢れてかけ流されていく。
初めは、さっきまで人が入ってたので、端から流れ出る程度だったけど、少し時間が経つと湯が溜まり、縁の全面から洗い場へ溢れ出した。気持ちいい。
全部溜まってから、ざぶーんと湯船に入ると、洗い場の向こうまで一気にお湯が行き渡る。
湯船の中は38度ちょっとの、いい感じのぬる湯。ぬるつるの湯感触で、肌には細かい泡がたくさん付く。泡をはらって肌をさすると、肌触りはきゅっきゅとほんの少しきしむ。
pH 8.9のアルカリ泉。湯船より、カランから出る源泉がつるつる感が強い。
しかし、ピンクのタイル可愛い。湯底と縁と洗い場に壁、それぞれ違うデザイン。
玄関入ったところに休憩室があり、ドレッサーとドライヤーもある。
汗だくでお墓掃除した後、ここに入りに来るのが夏の習慣になりそう。忘れずに木曜と金曜は避けないと。
かしお温泉 最上荘
★★★
単純弱放射能冷鉱泉
23.0度
pH 8.9
内風呂(男1 女1)
加水循環なし 加温消毒あり
2021.8.11 日帰り入浴
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