長崎空港から高速使って1時間45分。北松浦半島北西端の平戸市田平町は、平戸瀬戸を挟んで平戸島と向かい合ってる町。
平戸大橋から車で3分ほど、海も平戸島も一望できる大型ホテル、サムソンホテル。平戸城や平戸ザビエル記念教会が見える高台に立ってる。
なごみの湯は本館1階にある日帰り入浴施設を兼ねた大浴場。
日帰り利用は、ホテル宿泊者とは別の出入り口があり、続々と利用者が入ってくる。
受付でロッカーの鍵を受け取り大浴場へ。
左右に男女別の大浴場があり、翌朝は男女入れ替え。
この奥は休憩所で自販機もある。日中は待ち合わせらしき人たちが多くいた。
利用時間は夜は23時までで、朝は5時半から9時まで。朝だけが宿泊者専用。
132個もロッカーがあるのに、ほぼ隣の人とかぶる。なんでもっと上手く間引いて鍵を渡せないのかと、イラッとするほど。
そして、ロッカーの中もあまり綺麗ではなく、備え付けのアルコール消毒で拭いてから使用した。
左手の壁際にかかり湯があり、緑の滑り止め足場の先に大きな内風呂が見える。右手にはずらりと洗い場が並んでる。
しっかり仕切りのあるタイプが18個。
洗い場の裏側というか向こう側には、エステバス、すわり湯、電気風呂が並んでる。温泉じゃなさそうだったので、近寄らず。
隣にシャワーがさらに2つ。
で、さらにその奥にサウナ。
サウナの出入り口前に水風呂。
夕方は、このエステバスやら電気風呂からのサウナ入って水風呂の、無限ループを繰り返すおばちゃんたちが多数。ほぼみんな知り合いっぽかった。日帰り入浴の常連サウナ組。大声で喋ってる。
水風呂の隣が温泉の湯船。燻んだ緑色に薄く濁ってる。
加水も加温も循環濾過も消毒もありなので、あまり期待もしてなかったけど、しっかり濁ってるし、ぬるぬる感も強い。鉄を含む重曹泉。pH 7.1の中性なので、アルカリのぬるぬるじゃなく、重曹成分のぬるぬる。
HPには源泉かけ流しと記載があるけど、一部かけ流しで循環の併用。
内風呂の真ん中に岩があり、湯面の部分にはクリーム色の析出物が付いてる。
湯船からはしっかり海を望め、赤い平戸大橋も見える。湯温は40.5度。熱すぎる温度設定ではないけど、夏場は長くは入れない。ここに入ってる人はほとんどいなかった。
露天風呂には湯船が2つ。下の段に、海に面した細長い湯船。左奥と真ん中右寄りに2つ湯口がある。
右端から見るとこんな感じに、石積みの湯口が2つそびえ立ってる。
緑の網の目隠しが残念だけど、平戸大橋も見える。行き交う船が多いので、目隠しがないと丸見え。
こちらのエリアの方が少し湯温が高く、41度くらい。左のエリアの方が気持ちぬるめで40度。
石積みの中の穴から湯が注がれてる。湯口から出る加温源泉は43度。結構、塩素の匂いがする。
左奥から見るとこんな感じ。壁側に段差があり座って休める。夜に来た時は、露天風呂にぎっちり入って賑わってた。
上の段にある湯船は正方形に近い四角形。ゆったり深さもある。湯温は40.5度ちょっと。
薄茶色の濁り湯で、循環してても炭酸水素塩泉っぽい。泉質は含鉄-ナトリウム-炭酸水素塩泉。遊離二酸化炭素を384mgも含む。なんかとてもいい源泉。源泉温度が31度なので加温はやむなし。
古い分析書には、ガスの発生を抑えるためと、濃いので湯あたり防止のために加水してると記載があるけど、今は加水してないらしい。それは良かった。
炭酸水素イオンが4,491mgって、めちゃくちゃ多い。
石鎚山温泉 京屋旅館 別館 歓喜庵(愛媛) – 温泉手帖♨︎の歓喜庵が昔6,100mgもあったけど、直近だと2,300mgだった。
花山温泉 薬師の湯(和歌山) – 温泉手帖♨︎が3,300mg。
弓ヶ浜温泉 大洞窟の宿 湯楽亭(熊本) – 温泉手帖♨︎の赤湯が4,200mgだけど、訪れた時は熊本地震の後で赤湯が出なくなり、ボーリングの最中だった。だから白湯しか入れてない。
あとは思い出せないけど、相当な含有量。重曹成分が肌の余分な油分や汚れ、古い角質を落としてくれる美肌の湯。循環消毒が残念。
翌朝は暖簾が代わり、男女入れ替え。朝一は受付に鍵が置いてあり、ご自由にだった。
昨日の脱衣所は利用者が多過ぎて、床の髪の毛がひどかった。朝一の脱衣所は清潔で気持ちいい。
浴室は正面に温泉の内風呂、左手に洗い場。
かかり湯があり、仕切りのあるシャワーが18個ずらりと並んでる。
右手にサウナだけど、
右端の水風呂は張ってなかった。朝はサウナはやってないのかな。
内風呂からも海が見える。全面がガラス窓になっていて、開放感があり眺望がいい。
奥へ進むと、エステバス、すわり湯、電気風呂と、もう一方の大浴場と同じ人口風呂が並んでる。こちらも入らず。
振り返って内風呂。かなり大きな湯船に濁り湯。
湯口は41.6度で、湯船は40.3度前後。端っこの方が若干ぬるい。
循環だけど、一部かけ流されてる。
婦人の湯と言われる含鉄泉。皮膚から鉄を取り込め、貧血にも効果がある。
鉄分を含んでいて匂いがしっかりあっても、なかなか含鉄泉と規定されるのは少ない。よっぽどちゃんと含まれてる。23.6mgも。でも循環濾過してるので、鉄の匂いはない。
露天風呂には2つの湯船。上の段には四角い湯船。
足を踏み入れると段差がぬるっとする。朝一で一番乗りだったので、湯の花が沈澱してたのか。
湯口からは41度の加温源泉が投入され、湯船は39.4度とぬるめ。朝風呂はここが一番気持ち良かった。
海側のこの穴から排湯されていて、下の段にある湯船の湯口につながっているようだった。
下の段の湯口は43度。消毒臭がかなりする。
階段を降りて下の段へ。仕切り付きのシャワーが6つ。
こちらの湯船は細長く、湯温は40度。
5時半は真っ暗だったけど、あがる頃には明るくなり海も見えた。
手前の角からかけ流されてる。
露天風呂は紫外線が気になるけど、早朝暗いうちから入るならいいな。でも、この湯船は消毒臭がすごい。
大浴場が23時までしか入れないので、温泉が付いてる部屋に泊まった。
タワー館、新館アネックス、本館と、どの部屋がいいのか分かりづらい。名前的に、新館アネックス温泉付きというのがいいかな、と思ったけど、早い時期からは予約出来ない部屋だったので、結局タワー館の展望温泉付き。
2面がガラス張りでしっかり海が見える、確かに展望温泉。窓は両方とも数cmしか開かない。
浴室に温泉の出力スイッチはなくて、脱衣所にあるパネルで温泉を出す。加温源泉が出るのだけど、42度設定になっていて、38度にしても40度超えの湯が溜まる。ちょっと使いづらい。
1回目は緑がかった、大浴場と同じような濁り湯だったけど、翌朝はほぼ透明だった。最初は溜まった温泉が出るから濁ってると、注意書きもある。
底に湯の花が沈澱していて
湯を抜くと、いかにも鉄分のような成分が残る。
加温だけした湯が出るので、大浴場よりずっといいけど、温度調節が不便で分かりにくいのが残念。
消毒もしてないので、塩素臭はしないけど、ポリエチレンみたいな匂いがし、鉄臭は感じなかった。
加温具合を調節できて、ぬる湯を投入できたら、入る度に入れ替えてかけ流し状態で気持ちよく入れそうだけど、熱いのが溜まってしまうので冷ましてから入ろうと思うと、お湯を抜くタイミングを逃す。
せっかくの部屋風呂。ちょっと残念だった。新館アネックスだと、もうちょっといい設備だったのかな。
平戸たびら温泉 サムソンホテル なごみの湯
★★
含鉄-ナトリウム・炭酸水素塩泉
31.0度
pH 7.1
71ℓ/分
男女入れ替え 各 内風呂1 露天風呂2
加水なし 加温循環消毒あり※客室風呂は加水循環消毒なし
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