新宿から特急かいじで1時間半の石和温泉駅。いわゆる石和温泉街の方向ではなく、北口から徒歩10分ほど。
山の中に日の出温泉が見えてくる。
今のご主人の二代前が明治時代に温泉を掘って始めたお宿。当時は今よりももう少し山手でやってたらしいので、あの山のとこかと。
80年くらい前に今の場所に新しい温泉を掘り、こちらに宿を移したのだそう。この看板の辺りに源泉がある。
石和温泉郷の中で一番古い明治42(33?)年創業の旅館 日の出温泉。
石和温泉のすぐそばだけど、北口のこの辺りは春日居町。春日居町にある日の出温泉と春日居温泉を春日居温泉郷と呼んでるみたい。
大浴場は隣の建物の一階。屋内から行けるので、別棟とは思えない近さ。利用時間は23時半まで。朝は6時から10時まで。
日帰り入浴が21時までで、浴衣じゃない日帰りの常連っぽい人たちが絶えずいるような感じだった。
手前が男湯、奥が女湯。
宿の規模と浴室の大きさに比べて、広めの脱衣所。棚には脱衣籠。
左奥にはドライヤースペースまである。
浴室には2つの内風呂。窓の向こうに岩の露天風呂。
露天風呂の出入り口には保温シートが置かれ、外には出られない状態。
露天風呂には湯は張られてない。5年以上前から使用されてないらしい。
洗い場にはシャワーが3つで、ボディソープとリンスインシャンプーが置いてある。
湯船から溢れたお湯が洗い場側へ流れ出てる。
向かって左側が石和温泉の共同源泉、右側が自噴の自家源泉で、どちらもかけ流し。
左の湯船の方が少し小さく、3、4人サイズ。湯温は39度。翌朝は40度だった。
共同源泉の源泉温度は45.9度。引き湯する間に湯温が下がるので、加温してる。pH 9.1のアルカリ性単純温泉。
こちらにはほとんど入ってないけど、きゅうきゅう掌が肌に吸い付くような肌触り。塩素消毒もしてる。
2つの湯船の間の仕切りには切れ込みがあり、湯に入ると逆側の湯船に溢れた湯が流れ込む。ざばっと入れば、切れ込み関係なく、縁の上を湯が行き来する。
右の湯船は、ひと回り広くて4、5人サイズ。掘削自噴の自家源泉で36度。湯口が36度で、湯船は35.8度。翌朝はさらに0.5度くらい低かった。夏に最高のぬる湯。加温も消毒もない完全かけ流し。
泡付きがあり、ふわふわふわぬる。肌をさすって泡を払うと、じっとりじんわり肌に染み込む感じ。
湯底がつるっとしていて、お尻がつるんと滑る。ふわふわと身体が軽く感じるお湯で、湯の中で浮力で移動するのが楽しくなるふわふわ感。
ぬる湯最高。1分がとてつもなく長く感じるのに、30分があっという間。いくらでも入っていられる。
湯口のそばにいると、ぱちぱちと泡が弾ける。
自家源泉の湯口にはコップがあり、飲泉もできる。ほんの少し甘くて、飲み込んだ後に硫化水素臭が香る。
あ、花火が部屋から見えて、あぁ石和温泉そうだった。と、石和温泉 旅館 深雪温泉(山梨)-温泉手帖♨︎ に泊まったことを思い出した。
それから、夜ごはんの果物、自分でむぐ桃だった。
食事は期待以上、また夏に来よ。
石和温泉 日の出温泉
★★★★
[旅館 日の出温泉]
単純温泉
36.3度
pH 8.1
75.5ℓ/分 掘削自噴
加温加水循環消毒なし
[石和温泉管理事務所]
アルカリ性単純温泉
45.9度
pH 9.1
加温消毒あり 加水循環なし
内風呂(男2女2)
2024.7 宿泊
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