新千歳空港からレンタカーで50分ほど、支笏湖の丸駒温泉に7年半ぶりに再訪。
前回は真冬の雪の中。今回は真夏。
湖のそばのめちゃくちゃ寒い足元湧出の露天風呂のイメージしかない。さすがに真夏だと気持ちのいいぬる湯だろうと楽しみに。
フロント階が2階。大浴場は1階。手前に貸切風呂があり、
その先に男湯、奥が女湯。
貸切風呂は全く案内とかされなかったけど、エレベーターに貼ってあった。
大浴場の利用時間は夜23時まで。朝は4時から9時まで。前回の記録では、24時間入浴可能って書いてるけど、ほんとにそうだったのかな。
あの岩風呂(天然露天風呂)は脱衣所を抜けてこの出入り口から行く。脱衣籠があるので浴衣のままでもどうぞと書いてあるけど、結構遠いので裸で歩き始めたら、ちょっとした悲劇だと思う。
クロックスが置いてあり、それを履いて30mどころじゃないと思う、まぁまぁ長い道のり。ちゃんと屋根付きの廊下と階段だけど、蜂とか蜘蛛の巣にも遭遇する。冬はめちゃくちゃ寒い。どう考えても裸はイヤ。全裸の人とすれ違うのもいたたまれない。
屋根がちゃんとある東屋みたいな脱衣場があり、籠も7つくらいある。
チェックイン時の説明では、岩風呂の深さは支笏湖の水位と同じ高さになるため、現在46cmとのこと。ひ、膝下⁈
わ、わ、わー。頭では分かってるつもりで歩いてきたけど。この階段は途中から湯の中だったのでは‥。驚きの浅さ。
深い時は160cm、冬の浅い時には45cmと変化するのだそう。はて。もはやその季節の傾向が歪んでるのかな。真夏に46cm。
湖とつながる水門から温泉のお湯が湖に流れ出た分、底から温泉が湧くという足元湧出泉。
もはや流れ出すお湯もないという感じ。
湖の水面の高さと常に比例するしくみ。
自然湧出のナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉。10月の気温20度の測定で38度の源泉温度。湯船の湯温は真冬は35度、夏は42度以上になることもあるそうで、この日は39.5度。真夏のぬる湯の夢は呆気なく消え去る。というか、お湯が少な過ぎて入ることも叶わない。
澄んだお湯だし、浅いしで、底がくっきり見える。お湯がないみたいに綺麗に見える。浮力がない分、砂利が足裏を強く刺激しそう。
大浴場の脱衣所は籠のある棚が2箇所に分かれていて、座敷のような部分もある広いスペースだけど、日帰りの時間はものすごい混雑だった。
朝9時からの清掃時間に、20分間写真撮影可能になる。
洗い場は右手の壁際に4つのシャワー、左側の洗い場はボックスタイプで、4つのシャワーが2組。
内風呂は2つあり、右が高温、左奥が低温。
黄緑がかった茶褐色の薄濁り。
2つの湯船の仕切りに、背中合わせに湯口がある。
元の色は分からないけど、オレンジに近い薄茶色に染まった湯口から、48度超えの熱い源泉が注がれてる。
ぶつぶつの析出物が湯面にせり出すように伸びてる。毎日、完全換水清掃の湯船でもこんなふうになるんだ。
湯船は43度もあり、ほんとに高温。さらさらとかけ流し。
6本の源泉があり、そのうち男女別の岩風呂が2本。残りの4本らしき分析書が脱衣所に貼ってある。4本とも泉質は同じナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉。源泉の湧出温度が高いので、加水せずに支笏湖の湖水を使った熱交換方式で湯温調整をしてる。
内風呂に使われてる源泉がこの1号井源泉と地蔵岩源泉なら、高温湯船は50度の1号井で、低温は2本を混合してるのかも。
低温の湯口からは42度と48度の2つの湯温が出てるような感じで、44度ほどで湯船に注がれてる。湯船は41.5度弱。
左側の低温湯船は高温の2倍強くらいのサイズ。
朝イチの4時に来た時には、まだ膝下までしか湯が溜まってなかったけど、内風呂だと別に大丈夫。透明度の高い新鮮なお湯が溜まりつつあって、気持ちよかった。日帰りの混雑を見てたので余計に。お湯の入れ替え万歳。
オレンジ色の湯の花が舞ってる。鉄の香りが少し。爪もほんのり黒くなった。メタケイ酸を200mg以上含む保湿の湯。中性とは思えないほどのふわぬるな肌触り。
湯口や手すりの析出物や、オレンジ色に染まるのは塩化物泉由来かな。炭酸水素塩泉かな。
妙見温泉の湯船と少しイメージがだぶる。
内風呂からも支笏湖が望める。
露天風呂へ行く途中の屋内にサウナ。利用しないからどうでもいいのだけど、大浴場の入浴時間はフルでサウナが利用できるみたい。朝4時からってすごい。
本場フィンランド式ロウリュー。
屋外に水風呂。水質11年連続日本一に輝いた支笏湖の水のかけ流し。
屋外にはこの水風呂、露天風呂、外気浴用チェア、飲泉所がある。
飲泉は2号井なのかな。
51度の源泉だと熱いと少し躊躇しながら手ですくうとぬるかった。
鉄の匂いはそれほどではなく、ほんのり甘みがある。
白とエメラルドグリーンのグラデーションが可愛い。
日光のせいか、濁りが少し濃い気がする露天風呂。エメラルドグリーンにも見える、薄緑色の濁り湯。出入り口が湯尻なので、排湯で湯の花が溜まり滑りやすくなってる。
前回、露天風呂に砂利風呂源泉が利用されてるとあったので、今もそうならpH 6.5で源泉温度46.6度。
湯口で49度あり、もはやどの源泉なのか混合なのかも分からないけど、同じ泉質だし別にどうでもいい。加水も加温もせずに数本の源泉でかけ流しを実現しててすごい。しかも毎日完全換水とは。
幅広湯口から、さらさらと注がれてる。42度超えで熱かったと思う。
夏に1番こわい虻。速攻でかまれて、露天風呂に2回入ったけど、5箇所もやられた。もうこわくて裸では外に出られなくなる。
虻のいない季節に来たい。
丸駒温泉 丸駒温泉旅館
★★★★
[岩風呂]自然湧出
ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉
38.1度
pH 7.0
[1号井]
ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉
50.3度
pH 6.3
120ℓ/分
[2号井]
ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉
51.3度
pH 6.6
120ℓ/分
[砂利風呂]
ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉
46.6度
pH 6.5
[地蔵岩]
ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉
27.6度
pH 6.5
加水加温循環消毒なし
展望露天風呂付き大浴場(男1女1)天然露天風呂(男1女1)貸切2
2024.7 宿泊
♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎
支笏湖畔の一軒宿。千歳空港から車で約50分。自噴の足元湧出の露天風呂がある、丸駒温泉旅館。
大正4年に開湯。道路が整備されるまでは船でしか行けなかった。いまも桟橋が残ってる。
目当ての足元湧出の天然露天風呂には、大浴場から続く階段、廊下をしばらく行く。真冬だったので寒い。
上から。湖と湯船は目と鼻の先。
下から見上げる通路。 女性用の天然露天風呂はとにかく遠い。
透明なお湯で、下は砂利。水面を見ているといろんなところからぶくぶくぶくぶくと泡が出てくる。
足元湧出の温泉は、日本には約20箇所といわれてる。足元から温泉が湧いてくるのを見るだけで嬉しくなる。
真冬の40度はかなり寒い。1時間以上じっと入ると温まる。けど、出るのは寒い。24時間入れるので、到着してすぐ、夜、翌日の朝と、3回堪能。これだけ寒いとほとんど誰も来ない。
露天風呂と湖の間に水路があり、水路に積む砂利の高さで湯量を調整しているそう。そのため、季節によって水位が変わる。
手前が湯船、その先が水路。温泉が湖に流れ出ていくのをここで調整するらしい。
まさに天然の露天風呂。
pH 6.9のナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉。つるつる感はさほどないけど、湯上がりの肌はするする。
大浴場の記憶があまりない。HPの画像。
内風呂からも露天風呂からも支笏湖が眺められたような。
岩風呂とは別の3本の源泉。こちらは50度、44度、45度と暖かい。全部泉質は同じナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉。
ぬる湯を堪能するのに、ちょうどいい季節に来たいな。
丸駒温泉 丸駒温泉旅館
★★★★
ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉
40.0度
pH 6.9
加水加温循環消毒なし
展望露天風呂付き大浴場(男1女1)天然露天風呂(男1女1)貸切2
24時間入浴可
2017.1.1宿泊
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