愛知県の温泉ってなかなかない。知多半島の南知多温泉 THE BEACH KUROTAKE(愛知) – 温泉手帖♨︎しか行ったことないかもしれない。
奥三河にある湯谷温泉は、1300年前の奈良時代に開湯したと伝わる古湯で、鳳来寺を開山した利修仙人が浴して長寿を保ったことから「鳳液泉」とも呼ばれる霊泉。
湯谷温泉駅は豊橋駅からJR飯田線で80分。新幹線の浜松駅からレンタカーで1時間ちょっと。
湯谷を中心とした宇連川流域は鳳来峡と呼ばれる景勝地。川沿いには旅館が建ち並ぶ、県下有数の名湯。今までノーマークだった。
はづ木は、昭和初期の純木造数奇屋造りの宿で、客室数は5室のみ。
大浴場はフロントから下の階へ階段を降りたところにあり、露天風呂と内湯がひとつずつ。22時に男女入れ替えで、一晩中いつでも入ることができる。
フロントの上の階にある客室から覗くとこんな感じに、宇連川を望むお風呂。この木のベランダかわいすぎる。
正面が内湯で、右手前が露天風呂。
この出入り口に柚子みつと五穀茶があり、自由にいただける。
着いた日は露天風呂の方だった。
狭めの脱衣所だけど、5組しか泊まってないので、それほど人と会うこともない。
洗面台がひとつあり、アメニティはクレンジングと化粧水はあった気がする。
数段降りた扉を開けたところに、雰囲気のある洗い場。シャワーが3つ。
洗い場は完全に室内になっていて、もうひとつの奥の扉の向こうに檜の露天風呂。
外にもシャワーがひとつ。
何色っていうんだろう。緑がかった濁り湯?想像してたより濁っていて、テンション上がる。
床がぬるりとするので注意して。座るとざらりとする。端の方に砂利のようなこげ茶色のざらざらが溜まってる。
ねっとりしたお湯で、じっとりとした肌触り。
すぐそこの見えるところを川が流れてる。
湯口からは50度に加温された源泉が絞って注がれていて、湯船の温度は40.5度前後。気持ちのいいぬる湯。ぬるくて長湯してると、熱くないけど汗がすごい。
源泉の温度は34.8度。加温のかけ流し。塩素消毒はしてるけど、あまり気にならない。
木の縁から湯が溢れて、外へかけ流されていく。
側面には薄茶色の析出物がしっかり。
たくさん薄茶色の湯の花が舞ってる。
湯谷温泉7号泉の泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。こんな色なのに、鉄の香りが強いとかはない。ほんのり苦味があり、少しだけ微妙に塩味がある。
顔を洗うとつるつるで気持ちいい。肌に浸透する感じ。湯感触いいし、ぬるくて最高。何度も長湯したくなる。
湯船からの洗い場がなんとも風情がある。
翌朝は内湯。脱衣所はこちらの方が広いけど、小さな流しが隅にあるだけ。
シンプルな内風呂だけの浴室。
シャワーは2つ。湯につかると見えないけど、川がすぐそこ。
湯船が下にあるこのタイプ、秘湯感がある。
一歩足を踏み入れると、熱い。めちゃくちゃ熱い。湯の通り道の上の方が強烈に熱い。
このすごい析出物がこびり付いた立派な湯口。
53度のお湯が勢いよく注がれていて、湯船も小さめだしめちゃ熱い。急いで出て
この長い湯かき棒でかき混ぜると42度くらいになり、なんとか入ったけど。露天風呂くらいのぬる湯だったらいいのにな。で、これだけかけ流されてたら気持ちいいのに。
姉妹館のはづ別館、湯の風HAZUのお風呂も利用できる。湯谷温泉 はづ別館(愛知) – 温泉手帖♨︎は、ここと同じでかけ流しなので、とりあえず行ってみる。
はづ木では、本格的な薬膳料理が頂ける。温泉とお料理で外からも内からも身体にいい。夕食はまず、漢方を入れた紹興酒から。
湯谷温泉 はづ木
★★★
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
34.8度
pH 8.1
480ℓ/分?
内風呂1 露天風呂1
加水循環なし 加温消毒あり
2021.3.13 宿泊
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