琴平温泉 旅籠 かやうさぎ(大分)

日田市の琴平温泉かやうさぎに再訪。

竹灯籠を灯す“千年あかり”が行われる豆田の古い町並みは、宿から車で10分ほど。

今回遅めのチェックインだったので、滞在時間も短く、大浴場にも行かず。

客室は、茅葺き屋根の母屋に6室と、

露天風呂と内風呂の付いた離れが7棟の全13室。

前回の部屋はお風呂は良かったけど、1階の部屋が少し狭かったので、離れの和洋亭 「まどろみ」に。

広すぎて寒いほどのお風呂。ちなみに部屋も広すぎて寒かった。

大浴場レベルの浴室にシャワーが2つ。

切石のどっしりした湯船。

縁から溢れ出るかけ流しで、鱗のような析出物が並んでる。

湯口のあたりにも、薄茶色の析出が彫刻のような飾りのようにくっついてる。

茶色く染まった湯口から出るお湯は48度。かなり絞って注がれていて、夕食後まで開けっぱなしで半露天状態だった内風呂は38度。

この露天風呂への出入り口も、窓も全開だった。

有難いことに、湯量を調節できるので、熱めの源泉をざばざば注ぐ。

あっという間に好みの温度に。縁から溢れるお湯が見てるだけで気持ちいい。

薄茶色の湯の花がたくさん舞ってる。ほんのり土のような鉄の匂い。

大きな、これまた大浴場にあってよさそうな露天風呂までついてる。

この時期は寒くて使えないけどシャワーまである。

縁は木で、入り口の段差は大きな石。

おこしみたいな小石の湯底なのだけど、使うほとんどの部分に木の板が埋め込んであるのが、私的には座り心地が良くていい。

こちらの湯船も薄茶色の湯の花がたくさん。

湯口の竹には白い析出物も。

入らないと申し訳ないと思える専用風呂のかけ流し。

41.5度ちょいの適温だったので、触る必要なかったけど、ちゃんと調節できるようにもなってる。

葉っぱや虫をすくえるように、網もちゃんと置いてある。

寒い時期は露天風呂にわざわざ行かないから、露天風呂付きもったいないな。

 

琴平温泉 旅籠 かやうさぎ
★★★★
2023.11 宿泊

♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎

福岡空港から高速で1時間の大分県日田市。大分空港からだと1時間半かかるので、福岡県のような感覚。

日田市は筑後川上流の三隈川が流れる水に恵まれた町で、古くから「水郷」と呼ばれ、江戸時代には九州の経済、文化の中心地として栄えた天領。

そんな大分の小京都、日田の琴平町にある琴平温泉は、日田駅から車で10分ほど。旅籠かやうさぎは築120年の屋敷を改築した温泉宿。

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かやうさぎのようにひっそりと佇む宿。母屋に4室と離れが7棟の全11室。(13室と記載のある旅行サイトもあり)風情ある落ち着いた空間。

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大浴場は2箇所で、露天風呂付きの「岩魚」と内風呂のみの「ゆらぎ湯」。男女入れ替え制。夜は24時までで、翌朝は6時半から11時まで。

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まず、露天風呂付きの岩魚へ。名前がちょっと嫌かも。

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離れの湯小屋。

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レトロな洒落た脱衣所。フェイスタオルは備え付いてる。

浴室のガラス戸まで可愛い。

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この先に別の世界があるみたいなワクワクした気分で、覗いてしまう。

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湯治小屋のようでもある、大正レトロな独特の雰囲気の浴室。右手が洗い場でシャワーが3つ。

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かけ湯桶がある。41度ないくらいのお湯。

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湯船は檜。しっかり全部が檜。

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予想外の棚田状の析出物。そんなに濃い温泉だと思ってなかったので、テンション上がる。

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ざばざばと気持ちよくかけ流し。

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うさぎのいる湯口。

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お湯は一旦大きめの石の部分に投入されてから、湯船に注がれていく。

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源泉が熱いから、冷ます工夫なのかな。源泉温度は60度だそう。分析書には46度と記載があるけど、宿の方々が60度で熱いから、と話されてたので60度。

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湯口の温度は54度で、湯船の温度は41.5度強。ただ、底の方は39度割れていて、湯面の上の方が42度なので、自分の周りだけ自分で撹拌すると、それくらいの温度に。

地下800mから湧く源泉かけ流し。高温の源泉で、よくここまで適温にできるなぁと湯守さんに頭が下がる。

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湯口にはオレンジ色の析出物。

泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。ふわつるの肌触り。重曹泉だけどpH6.8だからか、ぬるぬるまではいかない。でも、1250mgも炭酸水素イオンを含む美肌の湯。

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露天風呂にも洗い場があり、シャワーが3つ。

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大きな岩で囲まれた湯船。

湯がかけ流されている出入り口の部分は、棚田状の析出物がある。

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ゆったりした広さの湯船を独り占め。

内風呂よりぬるく、端の方で40.5度くらい。ゆっくり入れる湯温でうれしい。

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湯口の湯温は53.5度と高く、湯口付近は42度超えてる。真ん中あたりでも、湯面の上の方だけ41度超えの熱い湯が滑って流れていく。

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ほとんど誰とも会わないくらいなので、人の出入りによる湯もみがあまり出来てないのかも。どうしても、湯底付近と湯面の温度差が出てくる。

こちらもかけ湯があり、41.5度くらいの湯が注がれてる。

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湯桶の中には湯の花がたくさん。

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この湯桶の底からも湯船に湯が流れ込んでいて、それが41.3度くらい。こうやってうまく湯温調整をしてるのかな。

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薄茶色の湯の花が少し。

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翌朝は母屋にある浴室、ゆらぎ湯が女湯に。

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脱衣所はこじんまり。だけど、細長いスペースで、流しも2つある。化粧水などのアメニティもあり。

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こちらは内風呂のみ。かけ湯が湯治場っぽい。シャワーは4つ。

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岩魚の内風呂と同じく檜の湯船で、こちらの方が随分広い。

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41.3度と適温で、じっくりお湯を味わえる。柔らかな湯感触で、ふわつるの肌触り。土の匂いがする。

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湯口の析出物が見事。

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惜しみなくかけ流されている。

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かけ湯の桶からも湯が流れ込んでいて、やっぱり湯の出し方に工夫して、適温を保ってるんだろうな。

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薄茶色の湯の花がたくさん舞ってる。

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500mほど離れたところに姉妹店のゆめ山水という日帰り入浴施設があり、宿泊者はそちらの家族風呂も利用できるそう。

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でも、離れの部屋には専用の露天風呂と内風呂があるので、大浴場と部屋のお風呂で十分。

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泊まったのは「空」という、蔵を利用した離れ。

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内風呂は檜の湯船。結構ゆったり深めで広い。

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湯口の隣の木箱にバルブがふたつあり、ひとつは源泉のバルブ、もうひとつは水のバルブ。

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湯口からは51度超えの源泉がかけ流されていて、湯船の湯温は42度くらいに湯量で調整されている。

水を足すこともできるけど、源泉の湯量を絞ることでぬるくできる。なんて最高なバルブ。

我が家のぬる湯好きがかなり絞ってたので、夜入ってみたら38度割れ。源泉投入量を増やすと、ざっばざっば熱い源泉が出せる。

丁寧に丁寧に混ぜながら39.5度くらいまで湯温を上げていった。簡単に自分好みの適温にできる。

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露天風呂は少し熱めだったので、私は入らず。

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同じようにバルブで調整できるのだけど、外気もあるからか、難しかったそう。

でも、ちゃんと湯かき棒もあり、きちんと源泉を味わせてくれる。

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立派な湯口。

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湯が溢れ出ていくところもすごい。

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部屋風呂の源泉の湯量調整をさせてくれる宿は、源泉を本当に大切に扱っている真の温泉宿だと思う。ありがたや。

 

琴平温泉 旅籠 かやうさぎ
★★★★
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
60度
pH 6.8
男女別大浴場(内風呂2 露天風呂1)
加水加温循環消毒なし

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