野沢温泉には13もの外湯がある。江戸時代から“湯仲間”という制度によって守られてきた村の人たちの共有財産。
野沢温泉 河一屋旅館(長野)-温泉手帖♨︎ からも近く、ここだけは行こうと決めてた熊の手洗い湯。
ここは猟師に追われた手負いの熊が傷を癒したといわれる鎌倉時代に開湯した古い湯。
湯気抜きの上屋のある湯屋造りの湯小屋。
利用時間は5時から23時までで、冬季は6時から。
こんな昔ながらの湯船の真横に脱衣場がある湯小屋なのに、オムツ替え台があるという。
貴重品ロッカーまである。荷物の目の前でお湯に浸かってるのに。物騒な世の中なんだな。
透明な緑色のお湯が、どんどん縁から溢れて流れ出てる。
13の外湯の中で一番ぬるいらしい熊の手洗湯。湯船が大小2つあり、
湯に入らない限りは、仕切りを超えて湯が混じることはないみたい。
右の少し大きい方が「ぬるい湯」、左が「あつい湯」と書いてある。
迷わずぬるい湯に入ってみるわけで。湯船は43度ちょいと、熱いけどどうにか入れる。いや、ものすごく熱いから、一瞬しか入れないのだけど。で、ぬるいところのぬるい湯もやっぱりこれくらいか‥と現実を噛みしめる。
3つの太いパイプは、右と真ん中はほとんど同じで41.5度前後。左が78度。このパイプの上には「熱湯注意」と貼ってある。
もう一方の、
あつい湯の方にも3つの太いパイプ。熱湯注意が貼られた2つは右から79度、71度。でも、これらは木樋に流れ落ち、湯船には注がれていない。木樋の下の左のパイプは42度ちょい。
熊の手洗湯源泉が41.8度なので、ぬるい湯の2本と、あつい湯の1本がこの源泉なんだろうな。
13の外湯にはそれぞれ名前があるので、それぞれの源泉なのかと思っていたら違っていて、麻釜源泉を引いてるところが多い。ここは、熊の手洗湯源泉と、熱い麻釜源泉の混合泉らしい。熱湯注意の3本が麻釜源泉なのかと。
あつい湯の方の麻釜源泉は、この時、木樋から外へ流されていたので、湯船は42.5度弱と、ぬるい湯よりぬるかった。
熱い源泉を扱う工夫というか細工が施されていて、きっとその日その時々で湯温が違うんだろうな。
新鮮で透明度の高い湯の中に白い細かめの湯の花が舞ってる。香ばしい濃厚な硫黄の香り。pH 8.9のアルカリ性の硫黄泉。つるつるきゅっきゅとする肌触り。湯上がりの肌もきゅっきゅときしみ、拭くとじと〜っとする。
ここで夕方会ったおばちゃんに、集印めぐり教えてもらって、翌朝摺りすりしに。まためぐりに行こ。
野沢温泉 熊の手洗い湯
★★★★
アルカリ性単純硫黄温泉
41.8度
pH 8.9
251ℓ/分(自然湧出)
内風呂(男1女1)
加水加温循環消毒なし
2025.7 日帰り入浴
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