日本三大急流の一つ富士川水系の笛吹川のほとりに湧く笛吹川温泉。甲斐の山並みと清流に抱かれた一軒宿 座忘。
新宿から特急かいじで80分の塩山駅。駅からは宿の送迎で10分ほどで到着する。
富士見橋を渡ったところの三千坪もの広大な敷地に山里を再現した宿。
現存する日本最古のワイナリー「まるき葡萄酒」が2015年3月に開業。本館2階のライブラリーには勝沼ワインも揃ってる。
大浴場は本館1階の端っこにあり、夜は24時まで、朝は5時半から。翌朝は男女入れ替え。
清潔な脱衣所。タオルも飲み物も備え付け。
広い大きな浴室。
入ったところにかけ湯。
左側にシャワーが6つ。隣との仕切りがあるタイプ。
右手にサウナがあり、隣に水風呂。その横に湯口があり、大きな湯船。
湯口からは47度くらいの熱い湯が注がれている。
源泉の温度が43度なので、暑い季節以外は加温してる。
湯船がとても大きいので、湯温は40度ちょっとと適温。こんな大浴場なのに、ぬるめ嬉しい。
ほんのり硫黄の匂いがするアルカリ泉。ぬるつるの湯感触で、肌がきゅっきゅする。
真ん中に大きな柱。タイルのお風呂あまり好みではないけど、なんかかわいい。白い析出物。
お湯使いはかけ流し。加温、消毒してるけど、源泉かけ流し。消毒臭はほとんど分からない。
露天風呂は庭園風らしいけど、庭園のイメージではなく、山に抱かれてる感じ。
かなりぬるめ。
奥には洞窟風呂がある。
洞窟に向かって進んでいくと、少しずつ暖かくなってく。洞窟の中は湯気で空間も暖かい。
ここが露天風呂の湯口。48度くらいに加温されたお湯が出てきてる。
右側にあるビニールパイプみたいなのからは水が出てた。
洞窟の中は41度くらいあるけど、外は40度割れ。大浴場のこんなに広い湯船を、ぬる湯にしてるってすごいなぁ。加温してる宿って、なんでこんなに熱くする⁈ってところが多い気がするから、ぬる湯ありがたい。
洞窟の外は虫とか葉っぱとかちょっと気になる。もっと明るい時間に入れたらよかったな。
入り口付近に排湯口があり、どんどんかけ流されている。
部屋から遠いにもかかわらず、何回も大浴場へ行った。泉質がめっちゃいいとか、好みの湯加減とかそんなことではなく、気軽に行きやすい大浴場。
化粧水などのアメニティが揃っていて、歯ブラシもある。ペットボトルを持っていかなくても、飲み物がある。ホットもアイスも。タオルが備え付け。
まぁ、これで充分過ぎるほど充分なんだけど、それでもお湯がめっちゃいいわけじゃなくても行くかな?って考えてみたら、‘清潔’なんじゃないかと思いあたった。至れり尽くせり揃ってて、かつ、清潔だから、何度でも足を運ぼうとする。そんな大浴場。
翌朝、入れ替わった方の浴室。ほとんど一緒。広々で仕切り付きシャワーが6つ。そういえば他にも壁に全身シャワーみたいな、大層なシャワーが2つあった。サウナは朝の時間はなし。
全面ガラス張りで、露天風呂も見える。開放感のある大きな内風呂。
湯口からは45度くらいの湯が注がれてる。昨夜よりぬるめ。
内風呂の湯船の温度は39.5度前後。昨夜は薄暗くてあまり分からなかったけど、明るい中で浸かってると、大小の白い湯の花が舞っているのが見える。
毎分162ℓの湯量。HPには毎分377ℓと書いてあるので、他にも源泉があるのかも。どこかで、毎分440ℓ自噴する湯って載ってた気がする。自噴泉が他にもあるのかもしれない。
露天風呂は木々に囲まれ、湯船には岩が配置されてる。日本庭園を眺める湯船と紹介があったけど、やはり背後の野趣あふれる雰囲気が勝る。
こちらも1番奥に湯口があり、手前の入り口側がぬるい。投入されてるお湯は46度くらいに加温された源泉だけど、外気も冷たく夜中には冷めるだろうし、湯船も広いので、湯温は38度割れ。離れた入り口付近は36度ちょっと。
こんなぬる湯なら、早めにチェックインしてゆっくり長湯するのがいい。朝は、ごはんの時間もあり、寒さむさむっとせわしなかったのが残念。
葉っぱがたくさん。夜暗い中で入って、足元に葉っぱが当たったら恐怖。やっぱり明るい時間に入りたい。
白い湯の花が舞っていて、ぬるつるの肌触り。手にすくって匂うと、内風呂よりも硫黄臭が強い気がした。
あがる時にかけ湯を見て、もしかしたらこれ源泉かけ流しなのではと測ってみたら、43度の源泉が注がれてた。ますます源泉そのままかもと思って匂ってみたけど、あまり硫黄臭がしない。かけ湯のこの中は39.5度くらい。
宿の人にかけ湯は加温してない源泉か訊ねてみたけど、どっちだったかなぁ、ボイラー通してないんだっけかなぁ、という感じ。でも多分そうだよね、温度的に。
ほとんどの部屋にかけ流しの露天風呂や内風呂が付いてる。
檜の内風呂が付いてる部屋。ひとりで入るには充分な大きさ。大浴場が24時までで夜中に入れなくても、部屋に温泉があれば好きな時にいつでも楽しめる。
44度くらいに加温された源泉がかけ流されてる。湯船は42.5度くらいで、さすがに湯船が小さいので熱め。
湯口の横にはカランがあり、加温加水して調整してねってことだけど
湯口の中には源泉カランがあり、自由にひねることができたので、湯を止めてしまえばぬるくできるし、湯量を絞ることもできた。これ、部屋風呂のベストな仕組み。ありがたや。
白い湯の花がしっかり舞う源泉かけ流し。
pH9.6もあるアルカリ性単純温泉。さすがぬるつる。古い角質を落として肌をすべすべにする美肌の湯。
夏に来れば加温なしのかけ流しらしい。できればそれがいい。暑い中のぬる湯最高だろうな。
笛吹川温泉 別邸 坐忘
★★★
43.2度
pH 9.6
162.2ℓ/分
内湯2 露天風呂2
加温消毒あり 加水循環なし
2020.10.24 宿泊
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