南アルプスの奥の奥のさらに奥深い、川と山々に囲まれた自然の中にある秘境の町営温泉へ。
身延線の下部温泉駅(無人駅)から早川町乗合バス「奈良田温泉行き」で約70分。あ、下部温泉までは東京駅から3時間ちょっと。
終点の奈良田温泉バス停にざっくりしたマップが。奈良田温泉 白根館(山梨) – 温泉手帖♨︎にチェックインし荷物を置いてから、バス停裏の遊歩道という名の崖をジグザグに登り、奈良田の里温泉へ向かう。
遊歩道⁈からも
登り終えたところからも、奈良田湖のブルーが綺麗に見える。
駐車場からは徒歩3分くらい。
町営 奈良田の里温泉 女帝の湯は「女帝伝説の隠れ谷」である奈良田にちなんだ名前。1300年前の天平年間に女帝の孝謙天皇が奈良田に御遷居になり、数々の伝説が語り継がれている。
女帝が病を癒され、御衣を洗われたといわれる霊泉が奈良田の里温泉の源泉。
受付には、熱い湯がいい人は入らないで、みたいな注意書きがあり、ぬる湯好きには嬉しい限り。42度の自噴泉。
大人550円。通常(3/16〜11/15)は9時から19時まで。冬の間は18時まで。
渡り廊下から温泉棟へ。
露天風呂などない、内湯だけ。楽しみ。
奈良田湖を一望できる総檜風呂。向こうにちらっとブルーが見えてる。
湯船は2つに仕切られていて、湯温が異なる。
湯口は右奥の1箇所だけ。
左の広めの湯船には、仕切りのこのわずかな段差から湯が流れ込むだけ。
湯口がある湯船は39度ちょい。こちらの暖かい湯船は大混雑。最初入ったときは、10人以上がひしめき合っていた。
この木を超えた向こうの湯船は36度前後。このぬる湯にも4、5人。大混雑を避けてゆったり。ぬるぬるの湯感触が超気持ちいいけど、さすがにこんなにたくさんの人が朝から入り続けてるんだから、湯は荒れてる。上積がぬる湯に流れてくるわけだし。
でも、ぬるぬるが気持ち良すぎて、そこは目を瞑っていくらでも入っていられる。化粧水のような、って言われているけど、こんなぬるぬるの化粧水ありますか?
ぬるめの湯船の向こうの端は、35度ちょっとまで湯温は下がっていく。下がった先の
湯の排出口。
1時間くらい経つと混雑がおさまり、暖かい湯船へ突入。
こちらが湯口。無色透明のとろりとした湯がそれなりの勢いで投入されている。毎分6.6ℓの自噴泉なので、もう少し弱めかと思ってた。
この木箱の中は40.8度。
湯船は39度ちょっと。この湯船、すごい泡付き。あっという間に泡が付いて、肌をさすると泡がぷちぷちと湯面で弾ける。気持ち良すぎる。
白いふわりとした湯の花がふわふわ漂ってる。
ぬるぬるの湯感触。ぬるぬるつるつると身体に膜が張ったようにまとわり付く。ぬるぬるのあわあわ。ほんのり塩気があるけど、ほぼ無味無臭で飲みやすい。
総檜造りでシャワーもある。シャンプーとボディーソープまで。綺麗で清潔。洗い場はつるつるすべるので注意が必要。
気持ちいい。出たくない。1時間半以上入り続けた。喉が乾けば、温泉を飲み。
大混雑からの独泉。もったいなさ過ぎて出られない。誰か入ってきたら出よう。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。重曹泉(ナトリウム-炭酸水素塩泉)のぬるぬるは今までもあるけれど、こんなすごいぬるぬるあったっけ?
湯上がりの肌はするするのすべすべ。
脱衣所には飲泉の蛇口。紙コップまである。硫黄の香りは本当にほんのり。日によるんだと思う。
施設内に食事処こんぼうす(10時から15時)があり、郷土料理ほうとうや定食、丼物が食べられる。
すごく混んでたので裏手にある
古民家カフェ鍵屋で白鳳みそとキノコと鶏肉の生パスタ。鹿肉のトマト煮、エゴマチーズケーキも。
泊まった宿も、このカフェも、町営の日帰り温泉も超いい。めっちゃ遠い秘境だけど、また来たい。
奈良田温泉 奈良田の里温泉 女帝の湯
★★★★★
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
42.0度
pH 8.5
6.6ℓ/分
内湯2
加水加温循環消毒なし
2019.2.10日帰り入浴
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