別府明礬温泉 岡本屋(大分)

別府八湯」の中で最も標高の高い位置にある明礬温泉。別府温泉保養ランド(大分)-温泉手帖♨︎ から車で3分ほど上がった辺り。

江戸時代から変わらない湯の花小屋のある風景と湯けむり。湯の花の製造技術は国指定の重要無形民俗文化財。

明礬で最も古い旅館の一つ、創業明治8年の岡本屋。

地獄蒸しプリンが有名なところ。売店に行かなくても、夜ごはんのデザートで頂けた。

客室や食事処からの景色がいい。別府明礬橋の向こうには別府湾も見える。

大浴場は裏玄関の階から

階段を降りたところ。時間は夜23時まで、朝は6時から9時半まで。

正面が男湯、左手に女湯、男女入れ替えはなし。

脱衣所はシンプルで、ドライヤーはあるけど、アメニティはなし。

女湯の内風呂は檜風呂と岩風呂の2つ。

下の写真の右の鏡に写っているのが岩風呂、左の鏡が檜風呂。この写真萌える。

洗い場は右の壁際に3つ、中央に2つの計5つのシャワー。

全15室の宿。3組くらいかち合う時間もあったけど、独泉の時間も多かった。

檜風呂はゆったりした大きめの湯船。

大きな丸太の真ん中にパイプが通してある、飲泉のできる湯口。

食前30分程度に飲用。夕食後から就寝前の飲用は避けるように注意書きあり。

酸っぱ過ぎず、きぶみのない柔らかな温かいレモン水。糖尿病や高コレステロール血症に効く。

湯口は49度ちょい。べったりと白い湯の花が溜まってる。湯温は42.5度超えと熱め。翌朝はほんの少しぬるくなってた。

縁から溢れ出ているわけじゃないけど、加温も加水も循環もない完全なかけ流し。

おそらくここから排湯されてるのだと思う。出会うたびにいっつも不思議に思うのだけど、これどんな仕組み?東北の湯船に多いイメージだけど。

岩風呂はかなり小さめ。湯温は42度で、檜風呂より少しマシ。なんとか入っていられる。翌朝は41.7度。

けど小さいので、誰か居たり、来たら遠慮してしまうサイズ。これ湯之元温泉(宮崎)-温泉手帖♨︎ だと5人は入るなと想像してしまう。

すっごい綺麗な青みがかった乳白色のお湯に白い湯の花がたくさん浮いてる。

足を踏み入れると、配湯口に勢いよく吸い込まれていく湯の花。

こちらの湯口は大きな石が鏡餅のように、どんどんどんと重ねられてる。

上の2段はほとんど真っ白なのに、3段目の石は白くなってる周りが緑色。

お湯に近い方が温泉藻が出来やすいのかな。

湯船の側面も緑に染まってる。

きゅうっと肌に吸い付くような肌触り。pH 2.6の酸性泉。

泉質は、酸性・含硫黄-単純温泉。自然湧出の自噴泉。

天然の保湿成分メタケイ酸が153mgと多いけど、溶存物質は500mgほどで単純温泉。とはいえ、言い方だから、硫黄泉。

男女とも露天風呂がある。扉を開けると緑に囲まれた世界。

石畳をつま先立ちで進むと、樹々に囲まれたミルキーブルーの湯船が見えてきて、思わず声をあげそうになる。

女湯からも別府明礬橋がちらりと見える。男湯の露天風呂の方が広くて景色もいいみたい。岡本屋女子宿イベントでは、男湯の庭園大露天風呂が特別開放されるのだそう。

翌朝はブルーというより乳白色。日によって色が変わるのが見られて良かった。

湯船から内風呂の出入り口を見上げると、緑の中の小道を降りてくる感じ。虫に要注意。

かなり広々な湯船。左手に見える長い木の湯口からは何も出てない。右手の湯口から内風呂と同じく49度ちょいの源泉が注がれてる。

湯船は42度ちょい。端っこに触れられないように仕切りがある、ぶくぶくしてるエリアがある。

ここからもぶくぶくと源泉が出てるみたいで、この辺りは42.5度超え。

白い湯の花が膜のように浮いてる。

湯尻は向かって右手で、しっかりかけ流されてる。湯船の石には白い析出物が鱗のような断層を築いてる。

新緑の季節、緑にブルーのお湯が目にも最高だけど、虫が。虫が苦手すぎて、湯船の中も道中も安心できない。

ぬるくはないので、あまり長くは入っていられない。それなのに、上がってから汗がとまらない。

湯上がりは指先も肌もするするするりの硫黄泉。

温泉付きの部屋もある。“浴室”の看板が可愛い。

シャワーもついてる。

湯船は1人サイズ。

縁から溢れるかけ流し。

あの謎の排湯口っぽい子も中にいる。

縁は白いぶつぶつにコーティングされていて、湯面には湯の花が浮いてる。たまに大きい塊も。

湯口のパイプは四角い湯桶みたいなところに付いていて、一旦湯桶に溜まった湯が注がれてる。

湯口は湯の花がべったり付いてて真っ白。

湯口から出る源泉の温度はやっぱり49度。チェックイン時の湯船は42.5度と熱めだった。

熱かったら加水して埋めてと言われたけど、パイプの向きを変えることができて、真上まで起こせば湯量が少なくなる仕組みのような。

夜はめちゃくちゃぬるくなってた。長湯しないと寒くて出られなかったので、37度くらいだったのでは。

あ、プリンも無事に頂いた。

岡本屋に来てみてよかった。4ヶ月ほど前に、別府温泉保養ランド(大分)-温泉手帖♨︎ に再訪してみたのもよかったし、別府温泉 鉱泥温泉(大分)-温泉手帖♨︎ に行ってみたのもよかった。

別府、奥が深過ぎる。自分の中の別府熱がさめない。

 

別府明礬温泉 岡本屋
★★★★★
酸性・含硫黄-単純温泉
74.4度
pH 2.6
?ℓ/分 測定せず(自噴)
男女各 内風呂2 露天風呂1
加水加温循環消毒なし
2024.5 宿泊

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