鳴子温泉 旅館すがわら(宮城)

東北新幹線の古川駅から陸羽東線で45分ちょっとの鳴子温泉駅。東京駅から古川はやまびこで2時間15分くらいかかるので、まぁまぁ遠い温泉地。

旅館すがわらは駅から800m歩いて12分ほど。慶応元年の創業なので、158年もの長い歴史のあるお宿。現在は30年ほど前にすがわら家から買い取った方が経営して2代目になるのだとか。

すがわらは3本の源泉を持ち、9つのお風呂がある。内2つは男女別なので、8種のお風呂を巡ることができる。巡り方が難しいのだけど、まず1階のお風呂から。

1階のフロントの裏に内風呂の貸切風呂が2つ。貸切風呂はここ1階と3階にそれぞれ2つずつ計4つあり、空いていれば24時間いつでも入れる。

ドアの丸い木札を[空]から[入浴中]に裏返し、電気を付けて、中から鍵をかけて入る。

まずは右側から。電気付けても薄暗め。細いスペースの脱衣場に、小さな小さな洗面台あり。

浴室も薄暗め。シャワーもあり、シャンプー類も揃ってる。謎にホースが横たわってるけど、ルール分からないから触らない。

湯船は大きいのだけど、入り口の段差が広めなので、二人までかな。股下くらいの深さがあるので、段差にしか座れない。段差に座って半身浴、たまに全身つかりにいって戻る。

湯口で60度超えの源泉が注がれ、湯船は42.5度ちょい。さっき他の熱い湯船に入ってきたのでぬるく感じたけど、充分熱い。

ベージュのぶつぶつの析出物が側面にびっしり。石に付いてるのかな。

上だけ熱くなってるのでしっかり湯搔きすると、溜まっていた湯の花がものすごい舞い上がる。肌にふぁさふぁさ積もるほど。

ぬるつる、つるつるの肌触り。

3本の源泉のうち、1階の貸切風呂のみが摩天の湯C源泉。pH8.5のナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。

源泉温度が100度だけど、湯口は60度だった。どうやって冷ましてるんだろ。加水なしのかけ流しすごい。

左側の貸切風呂の脱衣場は少し広く、ベビーベッドがある。

浴室も湯船も倍くらいの広さ。

しかも深さもさらに深い。そして1箇所、足が当たるとひぃってなる小さな穴がある。

湯口にはお砂糖が固まったみたいな金平糖のようなベージュがかった白い析出の塊。

61度弱の源泉が注がれ、湯船は42.5度。ぬるつるの肌触り。摩天の湯C源泉は天然の保湿成分メタケイ酸が462mgも含まれ、殺菌作用のあるメタホウ酸も96mgと多い。

湯を清潔に保つためのサイフォン。熱い湯なので湯量を絞るの仕方なくて。縁から溢れつつのサイフォンだと気持ちいいけど、溢れ出る量が少ないとどうしても新鮮さに欠けてしまう。

1階にはこの貸切風呂の他に、男女別の大浴場がある。

玄関の奥をまっすぐ進んだ突き当たり。

すごく古い建物の雰囲気ある廊下を歩いてきたら、急に真新しいエリアが現れた。

男女別の大浴場「うるおいの湯」。入れ替えなしで、一晩中入れる。日帰りの時間は絶えず人がぱらぱらと居たので、それ以外の時間に。

夕方はずっと独泉。脱衣所から浴室へ入ると、正面にサウナと水風呂。

高温の源泉の熱を利用した60度から70度の低温サウナ。檜張りで、天井からミストが15分おきに噴射されるようになってる。

大きな浴室。隣の男湯と上は抜けてるので余計広々。大きな湯船のお湯は薄く黄緑がかって見える。

洗い場は左右に3つずつ。

広い湯船は少し浅め。だけど足を伸ばして入れるので浅くてちょうどいい。湯温は41度ちょっとの適温。

見た目も明らかにとろりとしていて、ふわぬるの肌触り。底がぬるりとしてるところがあり、お尻がつるつるになる。

木箱に囲まれた湯口からは59.5度の源泉がちょろちょろと注がれてる。

男湯との仕切りの壁からも源泉が流れ落ちていて、かなり熱いので注意が必要。

湯が伝う部分の壁にベージュの析出物が出来てる。端の方の湯底に同じ色の湯の花がわさわさ溜まってる。ざらりと砂のようなのも。

摩天の湯BとCの混合泉。pH8.7のナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。摩天の湯C源泉とあまり変わらないけど、硫酸イオンが多く、保湿成分のメタケイ酸も490mgとかなり多い。

こちら側は排湯口なのかな。

この大浴場の他に、男女入れ替え制の「摩天の湯」と「美肌の湯」がある。

摩天の湯が朝の9時から19時45分まで女湯。15分暖簾替え時間で20時から朝の8時45分まで男湯に。美肌の湯はその逆で20時から女湯。

摩天の湯は2階からさらに階段を上り、

大浴場の案内に沿って。ここは3階。簡単に迷子になれるほど広く、迷路みたいな廊下に客室もたくさんあるように見えるのだけど、全16室なのだそう。

突き当たりが摩天の湯だけど、暖簾の左側に貸切風呂あるので

そちらを先に。3階の貸切風呂はどちらも半露天風呂。

向かい合って2つの扉。[空いてます]を[入浴中]にして、中から鍵をかけて利用。こちらも24時間入れる。

まず左側から。

こじんまりした脱衣場。あ、どこのお風呂も節電で電気を消すようになってるので、必要なら自分でつける。

半露天とあるけど、私感では完全に露天風呂。シャワーもシャンプー類もある。

右半分が浅めになってて41度、左の底の方はぬるい。混ぜる気力がなかったのでそのまま。しっかり湯揉みされたら40度割れくらいかも。

湯口は67度。塩ビパイプから少量が注がれてる。湯口の先は白い砂糖菓子みたいに。1階の貸切風呂のベージュの析出物とは違う。

摩天の湯B源泉で、pH9.0のナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。硫酸イオンがぐっと多い。摩天の湯BもCも源泉温度は100度。

サイフォンなので、縁からは溢れてなかったような。

ここは鳴子連邦を一望できるお風呂。

右側の方も。

こちらの方が広めで、ベビーベッドまである。1階の貸切内風呂は左側が広くてベビーベッド付き。

衝立があり眺望はなし。右側は大浴場の露天風呂に隣接してるみたい。

正方形の湯船。縁から湯が溢れ出てる。

サイフォンで底の湯も外に溢れてるのが目に見える。

やっと出会えた目に見える気持ち良さのある湯船なのに、45度超えで混ぜても入れず。さっきの向かいの貸切風呂のぬるさは誰かの加水のあとだったのかもしれない。

この3階にある貸切風呂2つと大浴場の摩天の湯は3つとも摩天の湯B源泉。

湯船の中の析出物はベージュが強い、1階の貸切風呂みたいなやつ。

隣にある摩天の湯は、大浴場と記されてる露天風呂。

綺麗な新しい脱衣所。ドライヤーも他より強そうなのが2つあった。

洗い場はシャワーが2つで、ちゃんとガラス戸に囲まれた屋内になってる。

大きな露天風呂が1つ。ほとんどの部分に屋根がついてる。

すがわらブルーと呼ばれる青い湯。これは翌朝の写真。ほんの少しだけ青みがかってたので。

前日はこんな緑がかった透明なお湯だった。メタケイ酸が多いとシリカコロイドの散乱現象で青色に変化して見える。

石で囲まれた湯口が2つ。右のものは今は使われてないようで、

湯が出てるのは左側。湯の周りは白い析出物で覆われて、湯の通る部分はベージュにべったり染まってる。

白い析出物は所々、硫黄泉にありそうな鮮やかな緑色に染まってる。

ものすごく大きな湯船で、湯温は42.5度。向かって左の石の湯口だけでなく、右端のパイプからも湯が注がれてる。

黒い太いのが70度、上側の白い析出物が付いてる方が66度だった。体感マイナスな真冬なので、熱いけどやっぱり42.5度くらいないとだめなのかな。

湯船の手前の端っこだけ少し段差があり、ここはお尻つけて座るとちょうどいい深さ。とろり具合が強い湯感触。ブルーに見えるのも分かる。

以前は外にも洗い場があったみたい。というか、内風呂だった大浴場を改装して露天風呂にしたのか。

この摩天の湯は3階にあり、対になってる美肌の湯は全く別の場所にある。

右側の葦簀のところが3階の貸切風呂、その奥が摩天の湯。美肌の湯は、池を挟んだ向こう側の2階廊下の右奥から3階に上がったところ。案内図では隣り合ってるけど、ぐるりとまわって行くしかないので、一番遠い。

中庭には「蒼天の湯」という池に浮かぶ檜造りの足湯があるけど、冬季は使用休止。摩天の湯B源泉のかけ流し。

最後に美肌の湯。

こちらが女湯になる時間は、夜8時から翌朝の8時45分まで。

2階の廊下を突き当たりまで進み、摩天の湯みたいに階段を上がったところ。3階になるのかな。

美肌の湯は脱衣所を挟んで内風呂と露天風呂があり、それぞれ源泉が違う。

左側の出入り口が内風呂。洗い場にシャワーが3つ。

縁からさらさら流れ出てるかけ流し。こちらの源泉は摩天の湯Bで、さっきの向こう側の3階にあった貸切風呂2つと大きな露天風呂、摩天の湯と同じ。

薄茶色の棚田のような析出物が塩化物泉っぽい。

夜に入ったときは薄暗くてよく見えてなかった湯船。手前は段差で、タイル張り。

左の岩の湯口からは出てなかったと思う。右の角の析出まみれの湯口からあっつい源泉が結構な湯量で注がれていて、めちゃくちゃ熱い。

夜は湯口が67.5度で、湯船は44度超えだった。熱くて関節痛くなりそうだった。でも、ぬるぬるでぬめりがあるお湯。

脱衣所の右側にある露天風呂には洗い場はなし。屋根もあるし、湯船の周りは囲まれてるけど、露天風呂。

おそらく虫除けのオニヤンマ。

そして最後のこの湯船が黒湯。

ここにあったのねーと、ほんとやっと辿り着いた黒湯の湯船は摩天の湯A源泉。

唯一の重曹泉。ナトリウム・炭酸水素塩泉。肌の不要な角質を分解する乳化作用のある美肌の湯。pH 7.9の弱アルカリ性で、源泉温度は98.9度。

ハリネズミみたいな湯口から、ぽたぽたと少しだけ注がれてる源泉は59度ちょい。湯船はなんと40度割れ。夜はかなり寒い。

出入り口側のパイプから、間欠泉みたいに数十秒おきにどーん、ばちばちどーん、じゅばばばばと遠くで聞こえる花火みたいな音を立てて注がれてる源泉。湯温的にこっちがA源泉なのかな。

排湯口はベージュとは違う薄茶色の析出。

湯船の側面もこんな感じ。ほんの少し小豆色がかったグレーの黒湯。沼のような匂いがするしモール泉かな。

グレーの湯の花や繊維状の湯の花がたくさん舞ってる。

ふわふわふわつるの肌触りで、しっとり肌に染み込むような感じ。湯上がりの肌はねっとり。

最後に辿り着いた黒湯は、ぬるくていつまででも入っていられる美肌の湯だった。

 

鳴子温泉 旅館すがわら
★★★★
[摩天の湯A]
ナトリウム・炭酸水素塩泉
98.9度
pH 7.9
[摩天の湯B]
ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
100.0度
pH 9.0
[摩天の湯C]
ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
100.0度
pH 8.5
内風呂3(男1 女1 入れ替え制1) 露天風呂2 貸切風呂4(内風呂2 露天風呂2)
加温加水循環消毒なし
2025.1 宿泊

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