4月に来た時、5月に希望の部屋が空いていたので、衝動的にまた来てしまった酸ヶ湯温泉。
2週間ほどしか経ってないのに、すっかり新緑のブナ林。
桜が咲いてた萱野高原もまぶしいほどの新緑へ。
前回、浴衣が2種類あることに気付き気になってたもう一方の浴衣。
ちっちゃく“ ♨︎ す か ゆ ♨︎ ”ってのがたまらなく可愛い。
弘前や青森市で26度の暑さだったので、やっぱりしっかり影響するのかな。熱湯は41度。冷え湯は37.5度。
熱湯はいつもより鼻につくきつい匂いだった気がする。
湯浴み着レンタルが始まったらしく、混浴時間の女性がぐっと増えてた。密かなオアシスだと思ってたので少し残念。お喋りめっちゃうるさい。男の人で嫌がる人いないのかな。
2階にある女湯の「玉の湯」。
千人風呂の女性時間はこちらが空くので、ほぼ独泉。
浴室は右奥に洗い場、シャワーは8つ。
仕切りがあり湯船側とやんわりスペースが分かれてる。
白濁したたっぷりの硫黄泉がかけ流されてる。
熱湯は縁から溢れ出るわけじゃないから、玉の湯の縁から溢れる感じはちょっとうれしく心地いい。
この日の湯温はなんと41.5度。玉の湯でこのぬるめは嬉しい。
雪解け水が流れ込む時期が一番湯温が下がるとどこかの温泉地で聞いたことあるけど、それなのかなぁ。でも熱湯との対照‥。温泉の不思議ということで。
湯口は45.3度。
翌朝はいつも通りの熱い玉の湯で、湯船は43度。もはやこの湯温差が本物感味わえて楽しめるようになってきた。
湯口の湯の花。誰もいないと触っちゃう。
自分も鼻の中も硫黄の香りにまみれてて、それが心地よくてたまらない。
今回は滞在時間がめちゃくちゃ短いので、空港との往復を定額タクシーにした。
すごく値上がりしていて、片道7,000円。1年でこんなに変わるんだとちょっと引いたけど、雪の中とかは絶対自力で行けないので、このままずっと続けておいてほしい。
酸ヶ湯温泉 酸ヶ湯温泉旅館
★★★★★
2024.5 宿泊
♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎
半年も待てずに再訪してしまった酸ヶ湯温泉。
少しだけ雪の残る八甲田。
前回、分析書が変わってたのに、玉の湯だけ確認し忘れてたので撮ってきたけど。
玉の湯はさらに前の分析書だった。他の源泉との違いは鉄分が3分の一以下で顕著に少ないことくらいかな。
今回はしっかり何度も玉の湯に入ってみた。
湯の花の粒子を感じるような肌触り。湯口には白い湯の花がたっぷり溜まってて、美味しく飲みやすいレモン水のよう。うっかり顔を洗ってしまったけど、目がつぶれるほどしみたりしなかった。ちょっとしばしば。
翌日の昼間に入ったときは、湯口の湯の花が黄色だった。前日より、なめらかでふわつるな肌触りに感じた。連泊すると感覚の違いに気付き、あーだこーだとメモるの意味ないのかなとも思えてしまう。
源泉温度42度とあるけど、ぬるめの時で湯口45度、湯船が42度。もっと熱い時もあり、湯口47度超えで湯船42.5度超えも。自然のものだから当たり前でいい。
襟足が濡れないように背筋伸ばして顔を下げて入るので、口はもちろん鼻の下まで湯に浸かってる状態。昔からこんなふうに頑張った格好で入るしかなかったのかしら。みんな首上まで濡れてオッケーだったのか。
千人風呂も何回も何回も入った。
18時過ぎの夕食時は空いていてほんの数人。まばらで熱湯も男側に3人ほど。
熱い日だったからか熱湯が41度超えてて、えぇ〜と思ったけど翌朝は40度ちょいでほっとした。緑がかった乳白色してた。
朝の女性専用時間。四分六分の湯が41.5度ちょいで、こんなぬるいこともあるんだと驚く。
湯瀧にかぶり袋というビニールが置いてあることにも驚いた。至れり尽くせりですね。
冷湯は38度から39.5度くらいで相変わらず気持ちいい。入りたい。
熱湯で、身体擦りまくってる女性がいたので気持ち悪くて、上がり湯に冷湯で念入りに身体流してたら、ついでに顔からかけちゃって、きりっと一番酸っぱいやつだった思い出す。
3日間のうちに、少しずつしっかり湯温が下がっていき、熱湯はその後39.5度、38.5度と心地よいぬる湯へ。四分六分の湯は42.5度超えていき、そうだよねーとイメージ通りに回復。
GWで温泉慣れしてない人が多いのか、そのまま湯船に入る人や、足ばたばたし続けて波立てまくる人など、かなり不快感があった。
入り過ぎて、さすがに身体がひりひりしてきた。
萱野高原から八甲田山の春。
酸ヶ湯温泉 酸ヶ湯温泉旅館
★★★★★
[酸ヶ湯温泉(鹿の湯,冷の湯(大)(小)混合泉)]玉の湯
酸性・含硫黄-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
42.2度
pH 2.03
内風呂(混浴2 男1 女1)
加温加水循環消毒なし
2024.4 宿泊
♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎
前回から1年足らずの再訪。すごく気に入って、毎年来たいと思った酸ヶ湯温泉。
まずは体を洗うために男女別の小浴場「玉の湯」の女湯へ。女湯は2階。
洗い場があり、シャワーが8つある。全139室ってかなりの部屋数だけど、今までシャワー待ち状態を見たことない。
脱衣所も混んでる時はあるけど、苦ではないほど。
湯温は42.5度弱と熱く、冷えた身体を暖める程度にしか入っていられず、あとはずっと千人風呂へ。
冷の湯は相変わらずいい温度で38度割れ。あぁ、この湯船があればとかけ湯をする度に強く思う。
今回、この冷の湯の分析書が新しいものに変わってた。加水した後の分析らしい。春日源泉を加えて、加水して、44.9度。
pH 1.74で、泉質は変わらず酸性・含硫黄・鉄(Ⅱ,Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉。そうか、加水だったのか。この気持ちのいいぬる湯加減は。
相変わらず、とにかく熱湯が心地よくて、時間の許す限り熱湯に入ってた。
女性専用時間は、朝と夜の8時から1時間。その時間は湯浴み着を着なくていいし、目のやり場に困らないのが利点だけど、かなり混んでて騒がしい。
その他の時間だと、目のやり場に困るけど、女湯スペースに2〜3人ほどと空いていて、ゆったり入れる。
どっちもどっちだなぁと思いながら、どちらの時間も熱湯を堪能。
熱湯の分析書も変わっていて、ちょっと衝撃だった。
こちらは前回と同じ分析日なのだけど、1箇所だけ変わってる。つまり、分析間違いとか記載間違いで訂正したってことかと。
遊離二酸化炭素が2246mgから144.5mgに。で、その結果、泉質名から二酸化炭素が外され、酸性・含硫黄・鉄(Ⅱ,Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉に。二酸化炭素泉って思ってたから、かなりの衝撃。
前回は真冬の雪の中。今回は秋の終わりだけど、ものすごく暖かい日。初日の湯温は41度。朝の専用時間に男湯スペースに行ってみたら、というかそこしか空いてなくて。やっぱり少し熱くて41.3度。
2日目は雨で気温もぐっと下がり、寒々しい日。湯温も40.5度ほどとぬるめで気持ちよかった。2日とも夜中に足が冷えることなく、暖まりが持続。二酸化炭素じゃないなら、鉄かな塩分かな。いいお湯だな。
四分六分の湯には入ってないのだけど、これも分析書が新しくなってた。
泉質名から含硫黄が消えて、酸性・含鉄(Ⅱ,Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉に。
玉の湯の分析書は見なかった。
90周年グッズ。
酸ヶ湯温泉 酸ヶ湯温泉旅館
★★★★★
[酸ヶ湯温泉(熱湯)]
酸性・含硫黄・鉄(Ⅱ,Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
48.8度
pH 1.71
[酸ヶ湯温泉(四分六分の湯)]
酸性・含鉄(Ⅱ,Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
67.1度
pH 1.53
[酸ヶ湯温泉(冷の湯(大)(小),鹿の湯,春日源泉 混合泉)]
酸性・含硫黄・鉄(Ⅱ,Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
44.9度
pH 1.74
内風呂(混浴2 男1 女1)
加温加水循環消毒なし
2023.11 宿泊
♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎
7年ぶりに酸ヶ湯を再訪。八甲田周辺には八甲田温泉- 温泉手帖♨︎をはじめ、蔦温泉- 温泉手帖♨︎、谷地温泉- 温泉手帖♨︎、猿倉温泉 奥入瀬渓流ホテル- 温泉手帖♨︎など、いい温泉、大好きな温泉がたくさんあるので、なかなか再訪に行きつかなかった。
青森空港から宿の契約タクシーで1時間弱の5,000円。雪道の運転できないので、ありがたや。
お風呂は混浴の「ヒバ千人風呂」と男女別の小浴場「玉の湯」の2箇所。
千人風呂には洗い場はなく、玉の湯にはシャワーがある。どちらも一晩中入ることができるけど、千人風呂は早朝4時半から5時、玉の湯は深夜1時から3時の間が清掃。
玄関からすぐ1階にあるのが千人風呂。混浴だけど、女性専用時間がある。午前8時から9時と午後8時から9時。前回の日帰り入浴では体験できなかった女性専用時間。待ち遠しいな。
暖簾の先、左が男性、右が女性用の脱衣所入り口。
脱衣所の棚はコロナ対策で間引き利用となってる。左手に洗面台もひとつあり、ドライヤーもあったような。
信じられないことに、土曜日の午後、1回目に千人風呂を利用したとき、ずっと女性は独り。脱衣所も独り。ちょっと不安。
脱衣所から出ると、あっ。7年前にはなかった高い木の壁が出来てる。“熱の湯”に浸かってる人たちから全く見られることなく“冷の湯”に行ける。これはいい。混浴のハードルが少し下がる。
冷の湯はかけ湯。
湯口から40度の源泉が注がれてる。かけ湯だなんてもったいない。入らないように注意書きがあるけど、分かる、入りたい。なんで冷の湯の湯船作らないんだろう。
分析書は冷の湯と鹿の湯の混合泉となっていて、純粋なかけ湯の源泉のことかは分からない。源泉温度が57.6度とあり、全然ぬる湯じゃない。
泉質は酸性・合鉄・含硫黄–アルミニウム–硫酸塩・塩化物泉。ぬるくて気持ちいいなぁとばさばさかけてるけど、pH 1.5の強酸性。舐めてみると、それほどきつくない、ぬるいレモン水。
冷の湯からさらに、突き当たりの“四分六分の湯”の湯船の中まで衝立がずっと続いてる。(下のHPの画像)これだと余裕で入れる。ここまでなら、裸でも平気かも。私は熱の湯にも入るから湯浴み着だけど。
千人風呂の湯船は、この突き当たりにある四分六分の湯と手前にある熱の湯の2つ。
四分六分の湯は、湯口から遠い女性脱衣所側の端っこで42.5度。熱い。女性専用時間に測ってみたら、湯口は59度弱。
泉質は冷の湯と同じ酸性・合鉄・含硫黄–アルミニウム–硫酸塩・塩化物泉。天然の保湿成分メタケイ酸が冷の湯の370mgに対し、522mgも含まれてる。でも、肌触りはきゅうっときしむ感じ。pH 1.5の強酸性。
衝立からひょいっと出てみると、ずらりと縁に腰掛けた男性陣。ひょえっと引っ込み熱の湯へ。
熱の湯は貴重な足元湧出。(上のHPの画像)
右の女湯側は40.5度と心地よい湯温。女性専用時間に男湯側に行ってみたら41度くらいの場所もあった。
源泉温度は48.8度。湯船の底に簀の子があり、その下に源泉が湧いてる。光の加減か緑がかった乳白色に見えた。湯の花がたくさん舞ってる感じではない。
pH 1.71の強酸性だけど、肌のきしみはそれほどではなく、初めふわりとした肌触り。肌をさすってるとじっとりねっとり。
泉質は酸性・含硫黄・二酸化炭素・鉄(Ⅱ,Ⅲ)–アルミニウム–硫酸塩・塩化物泉。遊離二酸化炭素が2246mgだって!だから最初ふわりとするのかな。でも泡付きは確認できなかった。
2246mgってすごい、日本一なのかな。いや、花山温泉(和歌山)- 温泉手帖♨︎が2621mgだ。
アンモニアみたいなきつい匂いのあと、重たいゴムのような金属のような、なんか重たい物質の匂いがする。いい匂いではない。
味はレモン水ではなくちょっと甘みのあるレモンそのもの。目に入るとやばいので顔を洗わないようにはしてるけど、上から落ちてきた水滴が湯面にぴちゃんとなったのが目に入ったり、隣の人が動いた飛沫が目に沁みる。ちょっと深くて、お尻をつけるなら、ぐっと顔を前に傾けて口まで沈めて鼻ぎりぎり。
ほとんどの時間が半身浴なのに、がつんとくるお湯。真冬の豪雪地帯で40.5度って、なかなかのぬる湯だと思うけど、数分で顔や頭から汗が出てくる。信じられないほど、身体の芯の暖まりが続いて、夜中じゅう足先に冷えが戻ってこなかった。すごい。二酸化炭素泉効果かな、鉄分も塩分も同じ暖まりの効果がある。
混浴の時間は目のやり場がないので、天井を見上げてるとほえ〜と関心する。柱一本ないヒバ造りの圧倒的な空間。
湯船を男女のゾーンに分けてあるのだけど、ギリギリにいて話しかけてくる人が必ずいる。一番端っこで天井見てるのにな。
初めての女性専用時間は圧巻だった。男性用脱衣所も女性が使用していて、熱の湯にいると、唯一明るい上の舞台(男性脱衣所)からどんどん老若女性が降りてくる。女性用側からもぞろぞろ人が湯船に入ってくる。宝塚みたい。
全139室の宿。全室利用してるのか分からないけど、すごいたくさんの人が泊まってる。この時間にしか千人風呂に入らない人も多そうだから、圧巻。でも、黙浴どこ行った?って状態だったのは、ちょっと。
朝の女性時間は夜に比べると静寂で心地よかった。窓の外は真っ白で、夜ではないけど、朝なのか昼なのか分からない空間。暖かくて、もやっと湯煙に包まれてるけど、外は大雪や大雨でも降ってるかのような光景だった。
あ、女性時間に左奥の湯滝もやった。それほど強くない打たせ湯。のぼせそうな時、湯冷まし程度に。
湯からあがると膝裏とか口のまわりとかがちりちりひりひり。2回目からはそこらへんを水で撫でてから出るようにした。
小浴場の玉の湯は、男女別々の場所にある。女湯は旅館イ棟2階、男湯は1号館1階。
玉の湯は小浴場といえど、充分広い浴室。2回行ったけど、どちらも独泉だった。
入って右側にしっかりした洗い場エリアがあり、シャワーは奥の壁に5つ、手前に3つで8つある。
左手にある湯船はヒバ造りの存在感ある姿。(下のHPの画像)
千人風呂とはまた違う源泉だけど、白濁した酸性の硫黄泉。湯口は47度弱で湯船は42.5度ちょいだった。湯面には白い湯の花がたくさん浮いていて、縁からどんどん溢れ出るかけ流し。アンモニア臭などはないいかにもな硫黄泉で、苦酸っぱい。きゅうっと肌に張り付くような肌触り。
これが玉の湯の分析書だけど、冷の湯と鹿の湯の混合泉って、千人風呂のかけ湯の源泉と同じみたい。でも千人風呂に貼ってあったのは源泉温度が57.6度でぬる湯じゃないじゃんと思ったけど、これ42.2度だからこれが下のかけ湯のかな。混合の割合で変わるのかも。
泉質は酸性・含硫黄–アルミニウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。pH 2.03ってのも、あのかけ湯っぽい。
とすると、玉の湯は源泉温度が57.6度、pH 1.5の酸性・合鉄・含硫黄–アルミニウム–硫酸塩・塩化物泉なのかも。総鉄イオンが66.5mgあり、泉質に含鉄が加わる。いずれにせよ、熱の湯とは全然違うお湯。きつい匂いがないので、こちらの方が好きな人も多いかも。私はぬるいのに暖まる二酸化炭素泉がすごく好き。翌日の夜も寝る前に暖まりたくて、女性時間に日帰りで入りに来た。あぁ、また行きたいな。
酸ヶ湯温泉 酸ヶ湯温泉旅館
★★★★★
[酸ヶ湯温泉(熱湯)]
酸性・含硫黄・二酸化炭素・鉄(Ⅱ,Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
48.8度
pH 1.71
[酸ヶ湯温泉(四分六分の湯)]
酸性・含鉄・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
63.8度
pH 1.5
[酸ヶ湯温泉(鹿の湯,冷の湯(大)(小)混合泉)]
酸性・含鉄・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
57.6度
pH 1.5
[酸ヶ湯温泉(鹿の湯,冷の湯(大)(小)混合泉)]玉の湯
酸性・含硫黄-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
42.2度
pH 2.03
内風呂(混浴2 男1 女1)
加温加水循環消毒なし
2023.1 宿泊
♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎
酸ヶ湯は青森市南部にある八甲田山系の火山起源の温泉。湯はその名の通り強い酸性。
青森空港から車で1時間。新青森駅からバスで1時間20分。宿泊者には青森駅から送迎あり。
300年前の貞享元年、狩人がしとめそこなった手負いの鹿を追って山へ入り、3日後に発見したが元気だったので不思議に思い付近を探索して見つけた温泉を『鹿の湯』と名づけたという由来がある。
江戸期より湯治客が多く、現在の“熱湯”の周辺に数ヶ所お湯が湧き出しているところに小さな小屋を建て、温泉を開放していたそう。現在のような木造宿舎にしたのは大正6年。
酸ヶ湯は湯治の環境が整ったすぐれた温泉地として昭和29年に国民保養温泉地第一号に指定された温泉地。
雲上の霊泉と称される酸ヶ湯は、海抜900mの高さの清らかな空気と高地気候の作用が相まって、3廻り10日(3日1廻り)で万病に効果が現われる。
酸ヶ湯温泉といえば「千人風呂」。総ヒバ造りの160畳もの大浴場には“熱湯”、“冷の湯”、“四分六分の湯”、“湯滝”の源泉の異なる4つの湯船がある。
番号は冷え性疾患の場合の入浴順序。
千人風呂の前に身体を洗いに、男女別の「玉の湯」へ。千人風呂とは源泉が違う、白濁した酸性泉。(湯船の写真は宿 HPより)
売店で購入した湯浴み着を着て、いざ混浴の千人風呂へ。
もやっと霧のような湯気が充満してる。
まずは湯船に浸かる前に体を軽く洗い流すためのかぶり湯“冷の湯”へ。湯の温度は38度。
脱衣所の目の前にあるのが“熱湯(ねつゆ)”。女性用男性用それぞれの足場があり、これより先に男子禁制といった暗黙ラインがあるのだけど、ぎりぎりの際に結構男性が寄ってきていて話しかけられる。
“熱湯”は湯船の底から源泉が湧いている足元湧出。空気に触れていない生の湯に浸かることができる。湯温は41~42度。長く浸かることができ一番身体が温まると言われてるけど、結構熱くて長湯できない。湯気が熱さを増して感じさせる。じわじわと身体の芯が温まるようなお湯。ただ強い酸性なので長湯は禁物。
『母の意見と熱湯ばかりゃぬるいようでも粗末にゃならぬヨ、あとでききます、身にしみる』と「八甲田音頭」で唄われているように、長い時間温もりが持続する。
“四分六分(しぶろくぶ)”は43度と熱湯より熱いが、温もりの持続が熱湯より短く、四分から六分ぐらいの温まり具合になると言われている。“熱湯”とは別の源泉で2つの湯を混ぜ合わせてる。
もうひとつの打たせ湯“湯瀧”は、“四分六分”の湯と同じ源泉。
そういえば、自噴の足元湧出“熱湯”。すのこを外すと底は泥沼らしい!神秘!
酸ヶ湯温泉 国民保養温泉地 酸ヶ湯温泉旅館
★★★★
酸性・含二酸化炭素・鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
48.1度
pH 1.85
110ℓ/分
内湯(混浴2男1女1)
加温加水循環消毒なし
2016.1.1日帰り入浴
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