“横手の雪まつり”のかまくらを見に秋田県へ。秋田新幹線こまちで3時間半の大曲駅で奥羽本線に乗り換え。20分弱で横手駅に到着。雪まつりはここで催されている。
蛇の埼川原のミニかまくら。雪が激しく降ったり、ちらついたりの中を歩いて会場を巡るので、身体が冷え切る。温泉に入りたい‥。
横手から北上線で9分の相野々駅まで行けば、宿までタクシーで10分だけど、この北上線どうやら3時間に一本くらいしか走ってない。
横手駅からだとタクシーで25分ほどの、奥羽山脈の麓にある共林荘。
横手市の中でも雪深いところで、道の両脇にはゆうに1mを超える雪の壁が続く。朝、明るくなってから部屋の窓を見て
想像以上の雪景色に驚いた。
あれが温泉棟。新館の大浴場。
共林荘は、異なる泉質の2種類の源泉を持つ。アルカリ泉の硫黄泉と単純泉。
まずは本館元湯から。宿自慢の源泉(1号井)100%の元湯。男女別の内湯のみ。
湯が溢れてかけ流されている。歩くタイルが湯で暖かくて気持ちいいけど、つるつるで滑る。
硫黄泉なので、天候などで色が変わる。脱衣所にもこんな記載が。
夜は少し白濁した緑がかった透明だったけど、朝は緑がかっているだけで濁りはなかった。
日によって、また時間によっては白濁や真っ黒にもなったりする、まさに源泉かけ流しの湯だからこそ。循環はもちろん消毒もなし。
夜も朝も変わらないのが、ぬるぬるの湯感触。あれ?先週のぬるぬる硫黄泉⁈と感覚が蘇るほど、この湯もぬるぬる。超気持ちいい。
夜9時前の湯を抜く直前、多分1日のうちで1番湯が荒れていた時は、40.5度くらいのぬるめだった。湯を抜いて掃除してまた溜めて、0時くらいに溜まったらまた入れる。朝は41.5度ちょいくらいだった。
単純硫黄泉は、デットクス、保温効果が有り、肌荒れや湿疹などにもいい。強烈な硫黄泉じゃなく、こんなにぬるぬるで肌に優しいアルカリの硫黄泉。湯上がりの肌はつるつるのすべすべ。毎日日帰りで来てる近所の人たち羨ましい。
こちらの小さな木の湯船は、2つの源泉を混ぜている、少しぬるめの湯船。黒みがかった湯。
ほのかな香ばしい硫黄の匂いで、これだけでも癒される。美味しく飲める。
白や黒の小さめの湯の花が舞ってた。湯口も灰色の湯の花がたくさん。
元湯気持ちいい。ぬるぬるの湯感触もほんのり硫黄の匂いも熱すぎない湯温も。もうちょっとだけぬるかったら最高だな。また冬に来たい。
もう一つの新館大浴場は源泉2号井で、元湯とは泉質が異なる。
23時になると、随時掃除が始まるみたい。こちらも毎日湯を抜いて完全換水清掃。消毒なしのかけ流し。有難い。
内湯は2つの湯船。硫黄の匂いはない単純泉。
右側の湯口からは勢いよく湯が出ている。多分湯の花がすごいから、網で受けてるんだろうな。
こちらの湯船は43度超え。熱いので入らない。
仕切りの反対側も湯口があり、少し絞って湯を出している。湯温は41度ちょい。
ジェットバスのボタンがあった。
ぬるい方の湯船の端は2段の階段があり、かなり浅い寝湯になってる。
ナトリウムが多いアルカリ性の単純泉で、溶存物質も1000mg近い。クレンジング効果が強いぬるぬるのお湯。湯上がり肌はつるつるすべすべ。
こちらの大浴場には露天風呂がある。
湯船の上には屋根があるので、雪が降ってるけど大丈夫。雪を眺めながら。
かなり大きな薄茶色の湯の花がふわふわわさわさ舞ってた。湯口の湯がつたい落ちていく岩も湯の花がたくさん。
湯温は42度弱。外気がかなり寒いのでちょうどいい具合。
露天風呂だけ、冬場のみ一部加温循環消毒されている。
イベントや絶景を求めた旅で、温泉宿を後出しで探す場合、期待はずれなことが多いけど、雪まつり抜きで泊まりに来たいお湯だった。
あ、スリッパが硬くて、足の甲に痣が出来た。大浴場まで歩くの痛くて痛くて。今度行く時はスリッパ持参しよ。
南郷夢温泉 共林荘
[1号井]
★★★★★
アルカリ性単純硫黄泉
45.6度
pH 8.6
250ℓ/分
内湯2
[2号井]
★★★★
47.2度
pH 8.6
300ℓ/分
内湯2 露天風呂2
加温加水循環消毒なし
2019.2.16宿泊
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