湯の瀬温泉 湯の瀬温泉旅館(岡山)

岡山県の中央部を流れる旭川の支流、豊岡川沿いに湧く湯の瀬温泉。

 

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吉備中央町にある湯の瀬温泉旅館は、岡山自動車道 賀陽ICから約20分。旅館の裏にはバンガロータイプのキャンプ場があり、初夏には蛍が飛び交う自然豊かな土地。

 

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藤井家が営む湯の瀬温泉旅館は大正10年創業、2年後には100周年を迎える老舗の一軒宿。

 

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旅館裏の豊岡川の中に源泉があり、川底から温泉が湧き出す湯治場として、古くから親しまれている。
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これが源泉を汲み上げてる装置なのかな?川底からの湧出で湧出量は不明とのこと。

 

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対岸から見える浴室。見えるような見えないような。ガラス窓の下半分には目隠しシールみたいなのが貼ってある。

 

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さて、玄関に戻って。現在創業98年目。お湯を大事にしている素敵な女将さんが対応してくれる。成分表なども額に入れて飾られてる。
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日帰り入浴は9時から20時で600円。

 

女将の中学生のお孫さん、2歳の頃からおばあちゃんの真似をして膝をついてご挨拶し、きちんと座って襖を閉める。えらい!おばあちゃんのコピー機と言われていたそう。

 

入浴料をお孫さんにって払っていく常連さんも多いとか。

 

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浴室は階段を下った地下にある。地下というか、玄関が2階で浴室が1階なのかな。

 

源泉が川底なので、川の高さ付近まで降りていく感じ。

 

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男女別の内湯のみ。入れ替えもなし。
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広くはない脱衣所。鍵付きロッカーもある。
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2面に窓がある開放的な浴室。ある意味丸見えだけど、なぜかあまり気にならない。
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源泉の温度が27度と低めなので、源泉と加温した源泉のかけ流し。シャワーやカランからも源泉が出る。循環も消毒もしていないので、飲んでも大丈夫。

 

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天井と壁は木造りで、湯船や洗い場の床は石のタイルで出来ている。
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洗い場にはシャワーが4つ。お湯も水も源泉。水は源泉そのもので、お湯は加温された源泉。調節が意外に難しかったけど、シャワーで源泉を浴びられるのは最高に贅沢。

 

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シャワーを浴びてる時の、硫黄の香りとぬるぬる感がたまらなくいい。

 

アメニティーはボディーソープらしきものがあるだけ。

 

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右奥にある湯口からは何も出ていなくて、この蛇口のホースから加温された源泉が、出ていない。自分で出すの。

 

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洗い場のシャワーと同じで、お湯の蛇口からは加温された源泉が、水を開ければ源泉そのものが出てくる。湯を出したら止めるようにとの張り紙。
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つまり、湯船はセルフかけ流しで、水と湯のどちらの蛇口をひねっても源泉が出る。好きなように源泉を入れられるので、湯船をできるだけ生の源泉に近づけてぬる湯で入ることも可能。
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とはいえ、夕食前に入った時の湯温は36度以下。おそらく日帰り入浴のお客さん達がぬる湯を楽しんでいたのかと。
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結局、加温湯を足して暖まってからしか出られなかった。

 

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お湯は無色透明のぬるぬるのアルカリ泉で硫黄の匂いがする。美容液、いや、クレンジングオイル⁈ いや、油⁈ 椿温泉 海椿葉山(和歌山) – 温泉手帖♨︎の“油のよう”を上回るぬるぬる。湯から出した手もぬるぬるする。

 

白い細かな湯の花が舞ってる。

 

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人が湯船に入れば溢れ出るけど、ざばざばのかけ流しではない。湯を出したら止める、だから。

 

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洗い場の床もぬるりと滑るので、転ばないように注意が必要。

 

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pHが9.8とかなり高い。古い角質を除去してくれるクレンジング効果が高く、石けんが不要なほど。

 

家族経営なので入浴時間が短めで明確ではなく、夕食前に入ったあと夜は何時まで入れるか聞いたら、また入るのかと若干引かれた感じだった。そうだよね、早くお湯抜いて掃除しちゃいたいよね。早めにさっと入ってさくっと出て、もう上がりました〜と報告した。

 

朝は7時頃、お湯が入り終わったら電話してくれるとのこと。新しく張りなおしてくれたお湯は43度超えで入れず、冷たい源泉を足して39度くらいまで下げて入った。これこそ超新鮮で綺麗な源泉。自分だけの1番風呂。

 

源泉を浴びながら源泉に入り、シャワーでも源泉を浴びることができる極楽。しかも、ぬるぬるで硫黄の匂い。

 

朝ごはんの後もまたゆっくり入っていきなさいと言ってくれたけど、これから県北に向かわなくちゃいけなくて、泣く泣く断念。残念だったなぁ。もっとゆっくり堪能したかった。

 

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2年後には100周年のタオルを作るそう。次回は鴨鍋食べるのだ。

 

湯の瀬温泉 湯の瀬温泉旅館

★★★★

アルカリ性単純泉

27.0度

pH 9.8

男女別内湯

加温あり 加水循環消毒なし

2019.8.6 宿泊

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