東京駅から新幹線ひかりだと36分の熱海。ほんとに近い温泉地。
熱海駅から1km、タクシーで5分。なんという近さ。武田屋形門を正確に復元した寂のある門があるのは、
熱海で最も歴史のある宿、古屋旅館。創業は江戸中期の1806年で、210余年もの歴史を誇る老舗温泉旅館。
古屋旅館は、古くから大切にされてきた江戸時代より湧き出ている熱海七湯のひとつ、“清左衛門の湯”を所有している。
熱海は熱海温泉 熱海温泉ホテル 夢いろは(静岡) – 温泉手帖♨︎、熱海温泉 熱海の癒 新かどや(静岡) – 温泉手帖♨︎、熱海温泉 オーベルジュ フォンテーヌ・ブロー熱海(静岡) – 温泉手帖♨︎と、何度も来れる温泉地だけど、宿選びが難しい。
熱海七湯のひとつの源泉を独占使用してる宿に期待が高まる。
大浴場は一階にあり、男女別で入れ替えはなし。朝の10時まで夜通し入ることができる。
最近リニューアルされた女湯。脱衣所は広くて小洒落ていてとても綺麗。
浴室も広々。
洗い場は左右に分かれていて、合わせて9つ。しっかり仕切り、しかもこんなにゆったりスペースの仕切りはなかなかない。
内風呂と露天風呂がひとつずつ。
内風呂は古代檜の湯船。
湯口から少量のお湯。すごく絞って湯温の調整してるのかな。湯口の温度は43.5度。ほんのりしょっぱい。
湯船は41.5度と適温になってる。
自家源泉から毎分70ℓの温泉を汲み上げ温泉タンクに入れ、配管を通りながら源泉口で約90度のお湯が自然に冷却され、湯船近くで約65度になるように設計されてる。
ので、すっかり源泉かけ流しだと思い込んでいたけれど、若干の消毒臭を感じる。
縁からはどんどん湯が溢れかけ流されているので、気持ちいいけれど、
湯船の中には他にも湯口があり、湯が循環してる。濾過はしてないけれど、循環はしてるみたい。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、ねっとりした肌触り。保湿成分のメタケイ酸も147mg含んでる。
大浴場、循環って残念だな。自家源泉もってても難しいのか。
露天風呂はほとんどの部分に屋根が付いてる。
伊豆石の湯船。40.8度くらいのぬるめ。内風呂に比べてゆっくり入れる。
湯口は、湯底のここから42度から45度くらいの源泉が吹き出てくる。
これもかな。
ほんの少しふわりとした湯感触で、ねっとりじっとりきゅうっと肌に吸い付くような肌触り。湯から上がると塩化物泉らしいねっとり感。
露天風呂の析出物も塩化物泉っぽいやつ。
1mくらいの屋根の隙間から月が見えて、涼しい風がそよそよ頬にあたり、心地いい。ぬるめでも塩分の効果で、身体がすぐに熱くなる。
熱海桜の名残か、風に桜の花びらが舞ってきて、湯面に浮かんでる。
全26室のうち、部屋に温泉があるのは多分10室。今夜も満室だけど、ほとんど人に会わない。一晩中入れるのも時間が散らばっていい。
檜造りの温泉内風呂がある部屋。各部屋は配管が独立していて、完全なかけ流し式。
チェックイン時には湯は溜まってなくて、自分で溜める。源泉口から直接引き湯しているため、注がれる温泉は常時70度~85度の高温とのことだけど、熱い湯になるまでにしばらく時間がかかる。
3分の1くらいまで溜まった時にも、25度くらいのお湯しか出てなくてちょっと心配だったけど、半分くらいの頃からやっと熱い源泉に。
蛇口から69.7度の源泉が出始めて、湯がいっぱいになる頃には湯船は48度ほど。これを冷まして入れば、正真正銘の名湯、清左衛門の湯の源泉そのもの。
苦しょっぱい。
しばらくして、足し湯をするにも、熱い源泉が出始めるにはかなりの時間を要したみたい。熱い源泉に、配管、源泉かけ流しは難しい。
熱海温泉 古屋旅館
★★
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
87.7度
pH 8.3
69.4ℓ/分
内風呂(男1女1)露天風呂(男1女1)
加水加温なし 循環消毒あり※客室風呂はかけ流し
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