三重県南鳥羽の東の突端。海に突き出た岬、龍の栖という地名に建つ嵐を観る宿 御宿 The Earth。
60年以上続く老舗旅館のサン浦島 悠季の里が、平成20年にオープンさせた温泉旅館。
名古屋から近鉄特急で1時間半ほど、JRの快速だと2時間かかる鳥羽駅。駅から宿までは車で30分弱。
伊勢志摩国立公園内の岬の先端。所有する54,000坪の原生林のうち、わずか5%だけを開拓し宿を建てたそう。
刻々と変化する空と海を眺めて過ごす宿。翌朝は、海人さんが漁をしてる姿が部屋から見えた。
全16室は全て露天風呂付き。室内からもテラスからも出入りできる浴室。
板張りの清潔なシャワールームは、ガラス戸で仕切られている。
オープンして10年以上経ってるとは思えない綺麗さ。眺めもいい。
でも、縁から全く溢れてないので、完全なる循環。
46度前後の加温湯が注がれていて、湯船の温度は41度くらい。チェックイン直後にしか測ってないので、その後は分からない。
循環ならいいやと入らず、旦那さん専用風呂に。
大浴場はフロント階のひとつ下にあり、一晩中いつでも入ることができる。朝の4時半から30分間だけ、男女入れ替えの時間。
大浴場の名称がUNERIとURUMIらしいけど、どちらもUNERIに見える‥。
右側の大浴場には露天風呂があり、左側は内風呂のみ。
細長い脱衣所。洗面台にはアメニティも揃ってる。歯ブラシもあったような。バスタオルもフェイスタオルも備え付け。
脱衣所からガラス張りで丸見えの内風呂に、さらにその奥の露天風呂まで、全て見渡せる開放感のある作り。
内風呂には仕切り付きのシャワーが2つだけ並んでる。全室に露天風呂があるし、シャワールームもあるので、大浴場ではほとんど人に会わない。
湯口も湯船の温度も41度。
敷地内に湧く自家源泉は、源泉温度が28.8度と低いため加温してる。pH 8.8のアルカリ性単純温泉。
2009年に開湯した龍の栖温泉。毎分207ℓの湧出量で、湯量が豊富だとアピールしてる。充分な湯量なんだから、加温のかけ流しにしたらいいのに、循環してる。
柔らかなお湯ではあるけど、いかにも循環で消毒臭あり。
露天風呂にももうひとつシャワー。
お洒落な屋根付きの半露天風呂。
海が見える。行き交う船がたくさん。
宿のどこにいても、刻々と変化する空と海を眺めることができる。
内風呂よりぬるめの40度弱なので、景色を見ながら少しのんびりできる。
湯口からは50度くらいの熱い湯がたまに投入される。
潮の香りがしなくはないけど、やっぱりしなくて、プールかってくらい塩素臭がする。
循環だけど、ほんの少し外側の縁から溢れ出てもいた。
この湯船は、低温炭酸を使用していて、美白・疲労回復の効果がより高まると書いてある。人工炭酸泉なのかな?特に泡付きは見られなかった。
もうひとつの大浴場は内風呂のみ。
こちらもシャワーは2つだけ。
大きな窓から海が見える眺望で、明るい浴室。
結構広い湯船で、水色のタイルと塩素臭がプールみたい。
湯口からどばどば投入される加温源泉。41度弱くらいだったかな。
湯船には、側面の何箇所からか結構勢いよくお湯が出てるので、水流がある。
貸切風呂のHealingは予約制で1時間3,300円。
三重県は本当に温泉がない。榊原温泉 まろき湯の宿 湯元 榊原館(三重) – 温泉手帖♨︎と湯の山温泉 湯の山 素粋居(三重) – 温泉手帖♨︎、片岡温泉 アクアイグニス(三重) – 温泉手帖♨︎は素晴らしいけど、他に源泉かけ流しってなかなか見つけられない。
せっかく湯量豊富な源泉に当たり、自家源泉なのだから、せめて加温だけのかけ流しに、せめて部屋のお風呂だけでもそうしたらいいのに。湯口からはぬるい源泉を出すとか‥。
温泉にこだわらないなら、素敵な宿。
龍の栖温泉 嵐を観る宿 御宿 The Earth
★
アルカリ性単純温泉
28.8度
pH 8.8
207ℓ/分
入れ替え制大浴場(内風呂2 露天風呂1)貸切風呂1 客室露天風呂16
加水なし 加温循環消毒あり
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