箱根湯本温泉 吉池旅館(神奈川)

箱根湯本駅から徒歩7分。新幹線の小田原駅からはタクシーで20分ほど。数ヶ月前に訪れた箱根湯本温泉 萬翠楼 福住(神奈川) – 温泉手帖♨︎のすぐ近く、湯場滝通りの橋を渡り右に曲がると福住、左に曲がると吉池旅館。

f:id:ayumu27:20220210212603j:image

旧岩崎家別邸の一万坪の敷地に建つ、創業81年の宿。

6本の自家源泉を待ち、箱根屈指の毎分720ℓの湧出量を誇る。

f:id:ayumu27:20220210210026j:image

大浴場の利用時間は14時から翌朝9時まで。一晩中入ることができるのだけど、すごく遠いので一度しか行けなかった。

f:id:ayumu27:20220224134438p:image

右端の本館4階だったので、まず3階に降りた後、ひたすら横に進んでいき、反対側の端にある温泉へ。

f:id:ayumu27:20220210212338j:image

やっと辿り着いた大浴場の入り口にある待合ロビー。右手前から貸切風呂、男湯、赤い暖簾が女湯。

男湯は内風呂と露天風呂が別らしく、左手の外への出入り口の先に露天風呂がある。夜は22時までで朝は6時から。その都度着替えが必要で気の毒。

f:id:ayumu27:20220210212239j:image

下駄箱の右手にたくさんのロッカーがある広い脱衣所。左手にもトイレと、流しをふたつ備えたパウダールームがある。

f:id:ayumu27:20220210212350j:image

浴室は靄がかかったようで、人がいるかどうかも分かりづらいほど。かなり広い。

右側にかけ湯。

f:id:ayumu27:20220210213313j:image

真ん中にある御影石の湯船の向こうに洗い場。

f:id:ayumu27:20220210212210j:image

6つのうち両端の2つはシャワーがなくカランだけ。

脱衣所側を振り返ってみると、浴室に入ってすぐの左側にもシャワーが2つ。

f:id:ayumu27:20220210212216j:image

内風呂は2つの湯船があり、窓際のは総檜の湯船。

f:id:ayumu27:20220210212046j:image

新陳代謝の促進や神経を休める森林浴作用のある古代檜が使われてる。檜の湯船だいすき。

f:id:ayumu27:20220210212213j:image

窓際で外気が入るので気持ちいい。

f:id:ayumu27:20220210212325j:image

三角形の凝った形の湯口。45度超えの源泉が注がれていて、湯船の温度は40.5度ほど。ほどよい適温がうれしい。

f:id:ayumu27:20220210212400j:image

かなり高い天井で大きな浴室。暗い照明の上、湯煙でよく見えないけど、

f:id:ayumu27:20220210214546j:image

真ん中にある御影石の湯船だけが、明かりに照らされて浮き上がっているように見える。

f:id:ayumu27:20220210214548j:image

水色のタイル、真ん中にある丸い湯口がレトロ。

f:id:ayumu27:20220210212255j:image

湯口から出る源泉は57度と熱い。湯船は41.5度ちょい、湯船によって湯温を変えてる。

6本ある源泉のうち4本(湯本第72号泉、84号泉、89号泉、99号泉)は湯本片倉山中から、第112号泉は湯本中宿から引き湯してる。源泉温度が50度から80度なので、ブレンドすることで適温を実現してる。

湯本第12号泉は吉池の庭園内に湧く自家源泉で43度。庭園を散策すれば源泉に触れることができたそう。行けばよかったな。

f:id:ayumu27:20220210212402j:image

6本の混合泉の泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、源泉温度は63.4度。

112号泉がナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、もう1本99号泉がナトリウム-塩化物泉。あとはアルカリ性単純温泉なので、112号泉がメインなのかな。

f:id:ayumu27:20220301134615j:image

無色透明、無味無臭のふわりとしたお湯。つるつるきゅっきゅとする肌触り。

側面や底にも穴があり、サイフォン式のかけ流し。

f:id:ayumu27:20220210212246j:image

庭園露天風呂は大浴場の奥にあるので、女性は着替えることなくそのまま利用でき、翌朝までずっと入れる。

f:id:ayumu27:20220210212307j:image

広い。なんだこれ弥太郎〜と思いながら入ったけど、二代目の彌之助の別邸だった。

露天風呂も湯船は2つ。

f:id:ayumu27:20220210212313j:image

手前の湯船は真ん中に木の机がある。

f:id:ayumu27:20220210212405j:image

半分くらいまでは屋根があり、雪混じりの雨が降ってたけど、全然大丈夫。

f:id:ayumu27:20220210212356j:image

庭石に囲まれた湯船。岩の間に湯口があり、結構熱めの源泉がざばざば投入されている。この湯口あたりの湯温は42度超えだけど、湯船全体は40.5度とぬるめの適温。

f:id:ayumu27:20220224142645j:image

庭園の奥にもうひとつ湯船。どちらも大きい。

f:id:ayumu27:20220210212347j:image

足元には溢れた湯が流れてきてる。

f:id:ayumu27:20220210212317j:image

今まで見てきた3つの湯船はどれもサイフォン式で、外に溢れ出てなかったけど、この湯船だけざばざば溢れてる。

f:id:ayumu27:20220210212220j:image

外にもシャワーが3つ。屋根付きでシャンプーなどもある。

f:id:ayumu27:20220210212232j:image

洗い場の塀の向こうには梅。

f:id:ayumu27:20220210212024j:image

こちらの湯船は、丸い傘のような立派な屋根があるところ以外は、屋根なし。

f:id:ayumu27:20220210212204j:image

奥の庭に水が流れてるので、湯口かと思ったけど、純粋に庭の川か。

f:id:ayumu27:20220210212052j:image

屋根の右側にある岩が湯口。

f:id:ayumu27:20220210212223j:image

50.5度の源泉が岩を伝って注がれている。岩は焦げ茶色に染まり、薄茶の析出物もある。

f:id:ayumu27:20220210212249j:image

湯口近くは41.5度あるけど、離れた端っこだと、雨のせいもあるかもだけど、41度くらい。

f:id:ayumu27:20220210212033j:image

他にもパイプや穴があるので、縁からも溢れてるけど、サイフォン式でもあるのかも。

f:id:ayumu27:20220210212235j:image

薄茶色の湯の花が少し舞ってる。

f:id:ayumu27:20220210212039j:image

湯船の横にあったこれが、サイフォンの先っちょなのかな。

f:id:ayumu27:20220210214223j:image

豊富な湯量で、すべての湯船が源泉かけ流し。暖房なども温泉熱を利用してる。64室ある全客室のお風呂も温泉という凄さ。

f:id:ayumu27:20220224174331j:image

窓を開ければ庭園。大雪予報の寒い日だったので、開けずだけど。

f:id:ayumu27:20220224174339j:image

カランから出るのは源泉で、温度調節しても、水じゃない限り源泉なのだそう。常に40度で堪能した。

f:id:ayumu27:20220224174327j:image

温度調節も湯量調節も出すも止めるも自由自在って凄すぎる。部屋のお風呂が一番つるつる感が強い気がした。pH 8.1の弱アルカリ性。無味無臭なのが少し味気ないけど、贅沢な湯使いは凄いの一言。

f:id:ayumu27:20220224174336j:image

湯が流れ出る洗い場の足元がかなり滑るので、要注意。

 

箱根湯本温泉 吉池旅館
★★★★
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
63.4度
pH 8.1
720ℓ/分
男女別大浴場(内風呂、露天風呂)貸切風呂2
加温加水循環消毒なし
2022.2.10 宿泊

コメント

error: Content is protected !!