湯河原温泉 懐石旅庵 阿しか里(神奈川)

東京駅から新幹線で45分の熱海から、東海道本線で5分足らずの湯河原。熱海からはタクシーでも20分ほど。

 

奥湯河原温泉には、奥湯河原温泉 結唯(神奈川) – 温泉手帖♨︎奥湯河原温泉 海石榴(神奈川) – 温泉手帖♨︎奥湯河原温泉 加満田(神奈川) – 温泉手帖♨︎で3回訪れているけど、湯河原温泉は初めて。

 

二千坪の山間に静かに佇む懐石旅庵 阿しか里は、創業80年の落ち着いた宿。懐石旅庵なのに夕食なしという残念な旅だけど、朝ごはんだけでもお料理に定評のあることがしっかり分かるお味だった。

 

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湯河原温泉は唯一、1400年前の奈良時代に日本最古の万葉集で詠われた長い歴史を持つ温泉。

 

【あしがりの土肥の河内に出づる湯の世にもたよらに子ろが言はなくに】

 

ここに謳われている温泉場名から、阿しか里と名付けたそう。

 

大浴場は男女入れ替え制で、朝の10時まで一晩中入ることができる。夜の24時から30分だけ入れ替え時間。

 

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出入り口の外の廊下にバスタオルが備え付いてる。

 

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脱衣籠で人数制限していて、椿の湯は4名まで。夜は誰ともかち合わなかった。

 

脱衣所には化粧水などのアメニティ、歯ブラシまで揃ってる。

 

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御影石の落ち着いた浴室。広めの洗い場にシャワーは4つ。

 

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壁まで石造りなので、暗いせいもあり、閉塞感がある。瞑想浴できそうな。

 

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湯温は42.3度とちょっと熱め。残念ながら循環濾過されていて、消毒臭もしっかりする。加水も加温もしてる。

 

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じっとりした肌触りのお湯だけど、循環特有の泡あわ感もある。pH8.3の弱アルカリ泉だけど、ぬるぬる感はない。

 

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この湯口。源泉かけ流しを疑いようもない。あ、でもこの湯船は、かけ流し併用でもないみたいで、完全なる循環。ただ、この湯口から注がれているのは、おそらく源泉なのだと思う。

 

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源泉温泉61.7度の湯河原温泉の混合泉を引湯してる。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。

 

54.2度の源泉が少量出てる。

 

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コップが置いてあるわけじゃないし、熱いから手ですくうわけにもいかないけど、“飲用温泉”と彫ってある。以前は飲用可だったんだろうな。

 

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こちらの椿の湯にだけ、露天風呂がある。ちょっと重たいガラス戸を開けて外へ。

 

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内風呂より少し熱く、43度ほど。

 

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湯口からは52.2度の源泉。湯口の下の側面からもお湯が投入されてる。

 

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内風呂と違い、出入口あたりから湯が溢れ出てる。かけ流しとの併用。これだけで気持ちが全然違う。

 

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灯籠の向こうには椿の花。

 

もう一方の橘の湯は、内風呂のみ。こちらの方が少しゆったりした脱衣所。人数制限も5人だったかな。

 

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坪庭に面した湯船で、全面がガラス張り。明るくて気持ちがいい。

 

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浴室に入ると消毒臭がする。壁際にシャワーが6つ。奥の壁の石は真鶴名産の小松石だそう。

 

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湯船の温度は43.5度。あっつい!しっとりしたお湯だけど、熱さで肌がぴりぴりする。入った部分だけ身体が赤くなる。

 

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加水加温に、循環消毒ありだけど、湯船の縁から絶えず湯がかけ流されているので、それは気持ちがいい。

 

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立派な析出物が付いた湯口からは50度の源泉。

 

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全19室のうち7室が源泉かけ流しの露天風呂付き。

 

泊まった桜花という部屋は、シャワーブースとその先に露天風呂がある。

 

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目の前には大きな桜の木があり、箱根連山の稜線も望める。

 

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残念ながら、桜の季節じゃないけど、梅が咲いてる。梅の木にはメジロが、また違う鳥が椿の蜜を啄ばんでる。

 

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デッキにも花びらが。

 

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湯船は十和田石。

 

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湯口からは50.3度の源泉が出てる。少し消毒臭はするけど、部屋の露天風呂は源泉かけ流し。保湿成分のメタケイ酸が91mg含まれてる、美肌の湯。

 

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源泉と水のカランがあり、自分たちで自由に調整することができる。

 

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源泉の湯量だけで、好みの源泉かけ流しに。

 

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山鳩の鳴き声だいすき。目の前の庭のどっかで鳴いてる。心地いい。

 

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もちろん加水はせず、源泉の量を絞り40度弱で入る。ぬるめの湯に浸かってるのに、顔から汗が出てくる。

 

有名な温泉地だけど、源泉かけ流しが難しいなかで、客室風呂のかけ流しは有り難い。

 

 

湯河原温泉 懐石旅庵 阿しか里

 

★★

 

ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉

 

61.7度

 

pH 8.3

 

内風呂2 露天風呂1 客室風呂7

 

加水加温循環消毒あり ※客室風呂は加水加温循環なし

 

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